江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象

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江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象

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  • サイズ 46判/ページ数 374p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000223126
  • NDC分類 210.55
  • Cコード C0021

出版社内容情報

文政四年七月、二頭のヒトコブラクダがオランダ船で長崎に到着。以後十年余り見世物として全国各地を巡業、一目見たいと人びとは熱狂した。その様子は多くの随筆記録・絵画に描かれ、落語・歌舞伎のあてこみ、民間伝承も生まれた。著者は文献・資料を丹念に読み解きながら、ラクダを通した異国形象認識について解き明かす。

内容説明

文政四(一八二一)年、二頭のヒトコブラクダ(雄雌番い)がオランダ船で長崎にやって来た。やがて長崎商人を経て興行者の手に渡り、以後十年以上、ラクダは見世物となって全国各地を巡業することとなる。江戸時代の人びとにとって、ラクダとの出会いは衝撃的な事件であり、江戸では空前のロングラン興行となるなど各地で熱狂を呼んだ。その様子はさまざまな随筆や記録に綴られ、絵画資料(浮世絵、摺物、肉筆画、絵本、絵番付、長崎絵)も多数残されている。落語や歌舞伎、戯作、詩歌の題材となり、民間伝承も生まれるなど当時の文化に大きな影響を与えた。人びとはラクダを通して、どのように「異国・異文化・異界」を理解しイメージし、自国文化に投影していったのか―著者は数多くの文献・資料を読み解きながら、日本人の異国・自国の形象認識を丹念に明らかにしていく。表題作ほか長年の研究成果の集大成である。

目次

第1章 江戸にラクダがやって来た(江戸はラクダで大騒ぎ;長崎舶来から江戸に至るまで ほか)
第2章 舶来動物と見世物(動物舶来の歴史;舶来動物の見世物 ほか)
第3章 開国期における異国・自国の形象(異国船はやって来る;ペリー来航と日米のレプリゼンテーション ほか)
第4章 日本人になってみる、日本をやってみる―身体が形象するジャポニスム(日本人になってみる;日本をやってみる―「茶店・茶屋」と「茶屋の娘たち」 ほか)
第5章 横浜が売る「ニッポン」―サムライ商会を中心に(サムライ商会の「ニッポン」;野村洋三をめぐる人びと―獅子文六、そして新渡戸稲造と鈴木大拙 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本の蟲

9
島国、鎖国という時代もあって、自他国の差異に敏感な日本。江戸時代にオランダ船に積まれてやってきた異国の珍獣「駱駝」。江戸に辿り着く前から端々の噂になっていたその熱狂。眼福、ご利益といった受け止め方、文化風俗への影響を様々な記録から論じている。後半には舶来動物見世物の歴史。開国後における、軽業師、ゲイシャ、ニッポンの売り出し方についても軽く触れている。テーマは面白いのだが、いかんせん文章が硬い。記録の考察・解説に筆者の熱が感じられず、最後まで読みづらいままだった2023/01/21

takao

3
ふむ2022/11/19

onepei

2
落語まで広がるとは。2023/01/18

chuji

1
久喜市立中央図書館の本。2022年 9月初版。表題作は書き下ろし。その他は色々。著者は横浜国立大学名誉教授で、版元は岩波書店!来日した駱駝は十三年も日本を廻ったのでした。2022/11/26

zatugei

1
亀井俊介『サーカスがやってきた!』にリスペクトされたという。江戸時代、文政期に行われたラクダの見世物の詳細な研究。見世物が異界を覗き見る装置とすれば、ラクダを通じて見るのは中国のさらに向こう、イメージの天竺。シルクロードの果て。江戸後期の諸外国からの干渉とそれに対する危機意識、憧れと怖れ、あるいは、ラクダを来訪神に重ねて除悪、祓厄を期待するなど、当時の人々の想像力をおおいに刺激したことが詳細に語られる。2022/11/15

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