エフィー・グレイ―ラスキン、ミレイと生きた情熱の日々

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000222938
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0097

出版社内容情報

一九世紀半ば、ロンドン社交界の花形であり、前夫ジョン・ラスキンとの離婚、「ラファエル前派」の若き画家ミレイとの再婚で一大スキャンダルを巻き起こしたエフィー・グレイ。勇気ある行動で同時代の女性を解放し、「三角関係」の不名誉に苦しみながらもミレイを支え続けた彼女の気高い生涯を描き出す、初の本格的評伝。

内容説明

一九世紀半ば、ロンドン社交界の花形であり、前夫ジョン・ラスキンとの離婚、「ラファエル前派」の若き画家ミレイとの再婚で一大スキャンダルを巻き起こしたエフィー・グレイ。「悪妻」の誹りを受け、「ミレイにラファエル前派の理念を放棄させた」裏切り者と非難されてきた彼女であるが、その勇敢な行動は同時代の女性を解放し、「三角関係」の不名誉に苦しみながらも夫・ミレイを支え続けたその生涯には気高さが宿っている。初の本格的評伝。

目次

春(一八五四年)
かがやく瞳―エフィーの子ども時代
結婚式に亡霊あらわる―エフィーの求愛時代
生きがい―ロンドンとヴェネツィアのエフィー(一八四八‐五〇年)
美しき女たちの夢―ロンドンとヴェネツィアのエフィー(一八五〇‐五三年)
キツネテブクロをあしらったエフィー―ロンドンとスコットランド(一八五三年)
聖アグネス祭前夜(一八五三‐五四年)
待ちわびて(一八五四‐五五年)
うら若き母親(一八五五‐七二年)
強き塔(一八七二‐八五年)
姉妹―エフィーとその娘たち
ソフィー・グレイ
時という刈り取り手(一八八五‐九七年)

著者等紹介

クーパー,スザンヌ・フェイジェンス[クーパー,スザンヌフェイジェンス] [Cooper,Suzanne Fagence]
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館元学芸員。ラファエル前派の絵画とヴィクトリア朝時代の女性史を研究

安達まみ[アダチマミ]
1956年生まれ。聖心女子大学英語英文学科教授。専門は初期近代英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

31
2010年初出。ラスキンは1843年の夏、『近代画家論』でターナーへの賛辞を発表して以来、当代一の称賛を集める美術評論家だった(2頁)。父ジョン・トマス・ラスキンの食料品業は失敗した。父は贅沢で信頼できず、不信心で不安定だった(28頁)。ジョン・ラスキンは高まる性欲に苛まれ、自慰癖があった。彼は女性間際の無垢な少女を愛した(34頁)。ウィリアム・モリスはジョンの文章「ゴシックの本質」を今世紀の数少ない必要不可欠で不可避な発言と称する。2016/03/13

星落秋風五丈原

26
19世紀半ば、決死の思いで列車に乗り込む一人の女性がいた。協力者は家族のみ。女性の名は、エフィー・ラスキン。ヴィクトリア時代を代表する評論家・美術評論家であり、ラファエル前派の画家たち精神的・経済的スポンサー、ジョン・ラスキンの妻だ、その時は、まだ。但し惜しむらくは、本編で紹介されたほんの一部しか図版が紹介されていないことだ。おそらく膨大な数になったためページ数などの関係で割愛したのだろうが、文章表現では限界がある。やはり併せて見比べたいというのが読者の本音であろう。2017/09/13

読書実践家

9
ヨーロッパの文化的な豊かさを感じた。2016/04/20

timeturner

6
もっと妄想をふくらませてくれたらよかったのになあ。ヴィクトリア朝社会を騒がせたスキャンダラスな美女を期待していた私には物足りなかったです。資料に頼り過ぎたためか断片的で視点が定まっていないのが惜しい。妹ソフィーの章は興味深かった。2015/10/03

ganesha

5
元V&A博物館学芸員による、ラスキンと離婚してミレイと再婚した女性の評伝。遺族に保管された膨大な数の手紙や日記をもとに書かれていて、ヴィクトリア朝の婚姻生活や旅行、芸術家たちの様子などを感心したり痛ましく思ったりしつつ読了。最後にトリーヴス医師が登場してびっくり。2022/04/18

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