江戸の化物―草双紙の人気者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000222891
  • NDC分類 913.57
  • Cコード C0095

内容説明

江戸庶民たちがこぞって読んだ草双紙とは、いわば「江戸のコミックス」。江戸という都市の持つ文化を反映し、風刺・パロディーに満ちた物語に登場するのは、豆腐小僧、見越入道、ろくろ首、河童、猫又、一つ目小僧など、面白可笑しい化物たちである。粋をモットーとする江戸っ子の間で、化物たちの「野暮な姿」は爆発的な人気を呼び、数多くの草双紙が刊行された。生まれも育ちもニューヨークながら、日本文学研究のため来日して三十年余。化物をこよなく愛するカバット先生が、お江戸の人気キャラクターの魅力と変遷を解き明かす。

目次

序章 日本文学のなかの草双紙―「美」から「醜」への道のり
第1章 草双紙の化物は何者か―化物の定義
第2章 化物と子供―初期の化物草紙
第3章 化物が野暮になった―安永・天明期の化物草紙
第4章 十返舎一九の化物世界―寛政改革後の化物草紙
第5章 豆腐小僧盛衰記―黄表紙が流行らせた化物
第6章 再び怖い世界へ―合巻と化物

著者等紹介

カバット,アダム[カバット,アダム] [Kabat,Adam]
1954年アメリカ合衆国ニューヨーク生まれ。1979年来日。東京大学大学院比較文学比較文化専攻課程修了。武蔵大学教授。日本近世文学を専攻、独自の視点で江戸の妖怪・化物を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2019/10/07

Teruhiro Hori

1
やや読みづらいが、なかなか楽しめた。豆腐小僧の考察は特に面白かった。歴史に埋れた庶民文化は、まだまだ多いんだろな。昭和の子ども遊びだったメンコも、体系づけて分析することがもはや不可能と聞いたことを思い出した。貴重な記録。2014/07/09

かんがく

1
まず、作者が外国の方と言うことに驚きです。おそらくそこらの日本人より日本語が上手い。そして歴史や文化にも造詣があり、くずし字を解読して江戸の戯作を読むことができるという素晴らしい方です。内容は、黄表紙や合巻などの草双紙を題材に、日本の化物について語るもの。引用文献や図も豊富で、とても分かりやすい一冊でした。2014/06/28

トマトマ子

0
化物草紙の変遷とその時代ごとの説明。めっちゃ論文っぽい真面目な文章の中に化物草紙への愛が滲んでて、楽しく読めました。2016/01/08

kito7792

0
ちょっとわかりずらかったけど 妖怪が今でも愛されてる理由が少しわかったような気がした。 2018/12/17

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