エレーヌ・ベールの日記

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エレーヌ・ベールの日記

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000222815
  • NDC分類 955
  • Cコード C0098

内容説明

ナチス・ドイツ占領下、ユダヤ人への迫害が日に日に強まるパリ。ソルボンヌ大学で英文学を学ぶ二一歳のユダヤ系フランス人女性、エレーヌは、自分たちをとりまく歴史的不幸を書き記すことを自らの使命と信じて、秘かに日記を書きつづける。彼女は自分の魂をこめたその日記を、愛するジャンに宛てて綴る。彼女は迫害を生き延びられなかったが、日記は奇跡的に散逸を免れ、戦後、数々のドラマを辿って本国で二〇〇八年一月に出版され、大きな話題を呼んだ。「生きていればおそらく、キャサリン・マンスフィールドのような繊細さをもった作家になっていたであろう」(パトリック・モディアノの序文より)と評された文学的感性で綴られたこの日記は、占領下フランスにおけるユダヤ人迫害の現実を、それを生きた当事者の視点から記した史料としても、稀な価値をそなえている。

目次

一九四二年
一九四三年
一九四四年
エレーヌ・ベールのアルバムから
奪われた人生(マリエット・ジョブ)
エレーヌの日記と過ごした私の人生(ジャン・モラヴィエキの手紙)
付録1 結婚した姉に宛てたエレーヌの手紙
付録2 逮捕の日に姉に宛てたエレーヌの手紙
付録3 ドランシー収容所からのエレーヌと母の手紙
付録4 エレーヌ・ベールの読書リスト

著者等紹介

ベール,エレーヌ[ベール,エレーヌ][Berr,H´el`ene]
1921年、ユダヤ系フランス人の名家に生まれる。父は化学企業キュルマン社副社長。ソルボンヌ大学で英文学の修士号を取得。1942年4月、日記を書き始め、ナチス・ドイツ占領下のパリでの生活と、日に日に強まるユダヤ人迫害の様子をつづっていく。1944年3月8日、両親と共に自宅で逮捕される。ドランシー収容所からアウシュヴィッツへ、さらにはベルゲン=ベルゼン収容所に移送される。1945年4月初め、同収容所で死去

飛幡祐規[タカハタユウキ]
1956年東京都生まれ。文筆家、翻訳家。74年渡仏、75年以後パリ在住。パリ第5大学にて文化人類学、パリ第3大学にてタイ語・東南アジア文明を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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駄目男

13
この日記の存在を最近まで知らなかった。「アンネの日記』との違いは、一室に閉じ困って隠れているのとは違い、エレーヌはドイツ軍直接統治の中、ユダヤ人である腕章を付けてさえいれば、それなりに自由行動が許されていた点だろうか。 彼女は大学に通い、恋愛もしていたが、知っての通り、敗北したフランスは二分割され、ドイツ占領下の軍政と、ペタン元帥率いるヴィシー政府の民政に分かれていた。然し、地区単位で徐々にユダヤ人一斉検挙が続く中、いつか逮捕の日が来ることを想定し苦悩するエレーヌ。聡明な彼女はそれでもパリに留まる。2020/06/20

椿子

3
あの異常な体制下でよくこれだけ思考を深くできるものだ、と驚いた。国家単位で犯罪を起こされると一般市民は、どうにもできないのだ、というものも思い知った。改めて国の政治家やトップの人を選ぶ、ということも大事であると思った。ナチスに逮捕されるかもしれない時でも、フランスの人と交流したり少ない時間でも外出している彼女の生活が、何となく不思議で、夢見心地みたいだった。邪悪なものがすぐそこにあるのに、目の前には綺麗な景色や湖があるという不思議さや人間社会のおかしな矛盾も感じた。2010/06/18

はなみずき

3
アンネの日記にだぶって読んでたけれど、読み進むうちにエレーヌ嬢という人物像がはっきりしてきました。日記は自分そのものなんですね、やっぱり。エレーヌ嬢の心の声を聞きながら、周囲の人々を読む。エレーヌという心のフィルターがかかっているものの、読み手の私にも別の解釈や感情が湧いてきたり、なんだか日記形態の文章をひさしぶりに楽しめました。内容は重く、人間の残虐性や、宗教というものの捉えかた。歴史背景を思い出しつつ精神の自由ってなんだろうって、怖さとともに考えさせられました。2009/11/25

nranjen

2
フランスにおけるユダヤ人迫害の経験者による貴重な日記。『フランス版アンネの日記』と称されることが多そうだが、『アンネ』と異なる点、著者の若々しい感受性が端々に感じられるが、当時の修士課程取得者、つまり知識人エリート(しかも優秀)だということだ。また現状把握能力もすばらしく、視野が相当広い。悪に対する考察など、アーレントと重なる部分があり身震いせずにいられない。「可能性が失われるのが悔しい」著者の言葉が心に刺さる。「魅力、美、調和、信念、信頼、誠実」婚約者の言葉どおり素晴らしい人だったのだろう 2017/04/02

藤月はな(灯れ松明の火)

2
父からの紹介。戦時中のナチスのユダヤ人迫害思想が広まるパリで気高く生きるエレーヌ嬢の日常や心情がまるでエレーヌ嬢と友人で一緒に喋っているかの錯覚すら覚えました。だんだん、家族が奪われていき、日記の最後の年では身の危険を感じつつも他国へ亡命したくないと悩む彼女の葛藤に胸が締め付けられるほどの悲しみが起こりました。本当は他人の日記を読むのには抵抗があったのですが戦時中のことを知るためには必要なことかもしれません。「アンネの日記」は他者から隠れるしか生きられなかった思春期の少女らしい日記ですがこの本は誰でも読め2009/11/20

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