ウィーン ユダヤ人が消えた街―オーストリアのホロコースト

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ウィーン ユダヤ人が消えた街―オーストリアのホロコースト

  • 野村 真理【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000222457
  • NDC分類 234.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

冷戦後の史料公開や研究の深化により、ホロコーストの「傍観者」=現地社会の加害の面が明らかになった。世紀末ウィーンに一八万人いたユダヤ人の苛烈な追放を可能にしたものは何か。多民族帝国から近代国民国家への激震の中、被害と加害のはざまを揺れ動いたオーストリアのホロコーストを、戦後の歴史政策も含めて描き直す

内容説明

ナチ・ドイツの犠牲者か、ホロコーストの協力者か。世紀末ウィーンを支えた一八万人ものユダヤ人社会は、第二次世界大戦が終わった時、消えてなくなっていた。アイヒマンを出世街道に押し上げた「ウィーン・モデル」は、いかにしてかくも苛烈なユダヤ人追放を可能にしたのか。オーストリアにおいて、ホロコーストはいかにして起こり、また、いかにして「克服」されたのか。犠牲と加害のはざまを揺れ動いたオーストリアの近現代史を、戦前の反ユダヤ主義から戦後の歴史政策も含めて描ききる。

目次

第1部 オーストリアの反ユダヤ主義(近代的反ユダヤ主義言説の形成;両大戦間期オーストリアの反ユダヤ主義;ユダヤ人社会の政治的孤立と窮乏化)
第2部 ホロコースト(エクソダス;移住から移送へ)
第3部 二つの顔を持つ国(オーストリアの戦後補償;オーストリアの歴史政策)

著者等紹介

野村真理[ノムラマリ]
1953年生。一橋大学にて博士(社会学)取得。金沢大学名誉教授。専門は、社会思想史・ヨーロッパ近現代史。著書に『ウィーンのユダヤ人―19世紀末からホロコースト前夜まで』(御茶の水書房、1999年/日本学士院賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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田中峰和

5
ユダヤ人への迫害はキリスト教が浸透して以来続いている。アジア人から見れば宗教差別だけではないような気がする。知能が高く医師や弁護士、銀行家など社会的立場の高いユダヤ人への劣等感の裏返しなのではないかと感じてしまう。迫害は職業資格にいち早く着手され、医師や弁護士の資格剥奪、次に大学からの追放へ、さらには土地家屋、財産まで奪ってしまうという徹底ぶりだった。ナチに歯向かう首相が追放され、オーストリアでの迫害は加速する。職業を奪われたユダヤ人に素手で道路を磨かせる虐待。ドイツで5年かけた弾圧を5日で実施したのだ。2024/04/04

takao

3
ふむ2024/04/13

john

1
ユダヤ人を追い出すために仕事も住居も財産も全て取り上げ、移住するためには様々な手続きと税金を払うことが必要で、持ち出す外貨も制限される。面倒になったのか、貧乏で移住できないユダヤ人たちを大量に銃殺し始める。 ユダヤ人というだけで、強力な洗剤で歩道を磨かされ、昨日までの隣人が嘲笑いながらそれを見ている。この理不尽な状況から誰も助けてくれないということがはっきりわかった人々の絶望感はどれほどであったか。酷い、あまりに酷い。こんな時代に生まれなくてよかった。2024/03/24

Eli

0
ナチスのユダヤ人移送・排斥の政策にオーストリアが協力していた事実を、この著書を読むまで知りませんでした。戦後オーストリアが再構築した現代史は、原爆の被害者だという顔で日本も辿った道だと感じました。 オーストリア・ユダヤ人が持つ二重のアイデンティティを、ドイツ民族主義者が掲げたナショナリズムは許してくれません。そして排除の対象となり、故郷を失う。多様性が叫ばれる昨今においても、移民問題で揺れる欧米(日本も同じく)で、いつの日か再び起こりうる可能性があるのだと恐ろしく感じました。 2024/03/10

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