ウィトゲンシュタインとウィリアム・ジェイムズ―プラグマティズムの水脈

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ウィトゲンシュタインとウィリアム・ジェイムズ―プラグマティズムの水脈

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000222365
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ウィトゲンシュタインにとってウィリアム・ジェイムズは決定的な影響を及ぼしていたことを、文献考証によって解明した画期的な本。

内容説明

オーストリアの哲学者ルートウィヒ・ウィトゲンシュタインをぬきに、いまや20世紀の哲学は語れない。そのウィトゲンシュタインに、アメリカ・プラグマティズムの創始者の一人ウィリアム・ジェイムズは、これまで考えられてきた以上に深く、決定的な影響を及ぼしていた。綿密な文献考証によって二人の哲学者の影響関係を解明した画期的な書。ヨーロッパ哲学とアメリカ哲学の間に伏在する水脈を明らかにし、現代哲学史に一石を投じる斬新な解釈を提示する。

目次

序論
第1章 プラグマティックな経験の諸相
第2章 ウィトゲンシュタインと『宗教的経験の諸相』
第3章 ウィトゲンシュタインと『心理学原理』―導入
第4章 人間であるとは、どのようなことなのか?
第5章 言語と意味
第6章 プラグマティズム再考
終章

著者等紹介

グッドマン,ラッセル・B.[グッドマン,ラッセルB.] [Goodman,Russell B.]
ニューヨーク生まれ。ペンシルヴェニア大学を卒業後、オックスフォード大学でM.A.、ジョンズ・ホプキンズ大学でPh.D.取得。専門はプラグマティズム、アメリカ思想史。長年ニューメキシコ大学で教鞭をとり、現在同大学名誉教授

嘉指信雄[カザシノブオ]
1953年生まれ。東京外国語大学国際学修士。エール大学博士(哲学)。専門は、現代哲学、近代日本思想、平和研究。現在、神戸大学人文学研究科教授。アメリカ哲学会第6回ウィリアム・ジェイムズ賞(1991年)受賞

岡本由起子[オカモトユキコ]
慶應義塾大学文学部卒業、博士(哲学)。専門は、ウィトゲンシュタイン、現象学。慶應義塾大学講師、東京家政学院大学助教授などを経て現在、情報知識学会常務理事

大厩諒[オオマヤリョウ]
1983年生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(哲学)。専門は、ウィリアム・ジェイムズを中心とした世紀転換期の英米哲学。現在、中央大学兼任講師

乘立雄輝[ノリタテユウキ]
1968年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。専門は、パース、ジェイムズを中心とした英語圏の哲学、形而上学。現在、東京女子大学現代教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

28
Wはフーリエの友人にカーライル、ミルらがいた(11頁)。Jはゲーテやワーズワースのような文学。カントらの哲学が科学的なものと同量(117頁)。Jは意識における倹約の原理を提起。心的生活において意志作用は多くあるように思われるし、多く必要と思われるが、実査甥そうでない。Jは身体は人間の魂の最良の像であることを示す有りようをWが理解するのを助けたという(208頁)。Wはクラシック音楽に満たされた文化と家庭のなかで育てられた(240頁)。2021/05/29

呼戯人

19
ウィトゲンシュタインの哲学的転回は、ジェームズの「心理学原理」と「宗教的経験の諸相」を読む事から生じたことを跡付けた労作。特に、後期の言語ゲームや家族的類似の考え方がジェームズの「意識の流れ」の思想からくみ取られたのではないかという主張は、知的興奮を誘った。論理や概念がゲームの規則のようにむしろ人間の持つ自然すなわち身体や生活形式、本能に根差しているだとするウィトゲンシュタインの考え方にわたしは深く共感するが、それはジェームズも一緒だったことを初めて知った。2018/03/26

渡邊利道

5
ヴィトゲンシュタインの思索の道程に、ジェイムズ『心理学原理』『宗教的経験の諸相』からの影響と言うか、その思考との格闘を仔細に検討し、プラグマティズムの可能性の射程を浮かび上がらせつつ、経験に対して論理と文法を重んじ、懐疑主義との対決を通して世界を構築するヴィトゲンシュタインの思考を丹念に跡づけていく。大陸哲学と英米哲学の差異を背景にした哲学史的著作としても示唆的なところが多く、ジェイムズについてあまり知らなかっただけに大変面白かった。2017/11/04

Hiroki Nishizumi

4
難しい。自分には時期尚早か。2019/05/13

砂糖 翠

2
ジェイムズからいくつかある水脈のうち、ヴィトゲンシュタインに焦点を当てたもの。特に心理学原理と哲学探究との関係を巡って話が展開されている。 象徴的な話である舌先まで言葉が出かかっているという事象は経験か否かということや、意識の倹約あるいは不在というものは印象に残った。ヴィトゲンシュタイン難しい2018/01/15

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