出版社内容情報
「シャボン玉」「証城寺の狸囃子」「ゴンドラの唄」「東京行進曲」ー『蒲団』のモデルと文通する文学青年は、いかにして大作曲家となったのか。なぜそのメロディーは時代を超えて愛されるのか。等身大の姿を描き出す初の本格評伝。新発見書簡あり。
内容説明
数々のヒットを飛ばした大正・昭和期の大メロディメーカー、中山晋平(一八八七‐一九五二)。「ゴンドラの唄」「シャボン玉」「証城寺の狸噺子」「あの町この町」「東京行進曲」「東京音頭」「船頭小唄」…。これらがすべて彼の曲だと聞けば、その幅広い才能に、改めて驚いてしまう。しかしその大作曲家も、かつては進路に煩悶する文学青年だった。では、彼はいつ、いかなるきっかけで、音楽の道を志したのか。晋平と同じ信州生まれの著者が、可能な限りの資料を博捜し、その等身大の姿に迫った。
目次
プロローグ 中山晋平というひと
文学青年としての軌跡
屈折する上京前の精神彷徨
幸運の点と線があった
異色の音楽学校生が行く
「カチューシャの唄」への序曲
作曲家誕生、そして試練
野口雨情との邂逅、新しい世界へ
童謡の開花と、そのかたち
地方の新民謡確立、旅から旅へ
頂点、「東京音頭」への道程
戦時下、苦悩の日々
敗戦から「憲法音頭」の時代へ
「あの町この町」を歌って逝く
著者等紹介
和田登[ワダノボル]
1936年長野県に生まれる。信州大学教育学部卒業。小学校に勤務の傍ら児童文学書を中心に書き継ぐ。54歳で退職以降は、信州大教育学部・上田女子短大の非常勤講師を経て現在は著述に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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