岩波茂雄伝 (新装版)

岩波茂雄伝 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 464,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000221962
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

信州への郷土愛をもちつつ,東京で出版人として生きた岩波茂雄.溢れる活力と情熱で時代に向き合い,生涯青年のように煩悶を続けながら出版事業に邁進した.その仕事と私生活を,「一番無遠慮な友人」安倍能成が温かい理解と忌憚ない批判の下に描写した決定版『岩波茂雄伝』.岩波書店創業百年を記念して新字・新かなで送る.

内容説明

信州への郷土愛を持ちつつ、東京で出版人として生きた岩波茂雄。溢れる活力と情熱で時代と向き合い、生涯青年のように道を求め続け、出版事業に邁進した。「一番無遠慮な友人」安倍能成が、温かい理解と忌憚ない批判の眼差しで描いた本書は、出版事業についてはもちろん、これまで知られることの少なかった私生活についても余すところなく言及し、出版事業者の気概に触れることができる。一九五七年に刊行された決定版伝記を、岩波書店創業一〇〇年を機に新字・新かなで送る。

目次

第1篇 書店開業以前―明治十四年(一八八一)‐大正二年(一九一三)(郷里の生活;東都遊学;女学校の先生時代)
第2篇 岩波書店―大正二年(一九一三)‐昭和二十一年(一九四六)(古本屋開業―古本の正価販売;出版事業)
第3篇 社会生活(郷党への奉仕;政治的行動;時局に対する態度;日本降伏後の活動;文化的奉仕)
第4篇 私生活(趣味好尚;交友;家庭生活;人間と終焉)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

8
岩波書店の築いている一つの文化は、初代社長岩波茂雄氏の影響を多大に受けていることは間違いなく、その岩波氏は社会の願いをどう取り込んでいくかについて、実に貪欲だったことが良くわかります。政治や行政という形でなく、古本屋から学術出版というどちらかといえばニッチな職業を選んだのは、責任の軽さという実に消極的な気持ちであったのだと書店三十年記念の宴で語りますが、それを裏切って成功をもたらしたのはやはり人的ネットワークで、東京大学で哲学を学んだことは出版業を展開する上で重要な要素となったことは間違いないでしょう。2020/11/29

rbyawa

1
j041、岩波書店というのは大雑把に古本屋街が火事で焼け、その頃に職を探していた岩波さんが中村屋の指導なども受けて作られた古本屋で、まあ、出版を始めたのはかなり早い段階からのようです。漱石さんの本の前にも自費出版あったみたいだし。商売においては正道を行く、という面に関してだけは本当に信用してもいいんじゃないのかな…。こう、勉強はそれほど…お得意ではないようで。それが故の亜インテリぽい言動もちらほら…天衣無縫を振る舞ってる時のほうがいい人だよね実際。書いているのは学友でまあうん、格差はしばしば感じたかな…。2019/04/27

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