内容説明
さきの大戦時の混乱のさなか、親とはぐれ、あるいは生きのびるために中国人に託され、中国にとどまらざるを得なかった日本人の子どもたち。この「孤児」たちを育てた中国人養父母たちも今や高齢のため、体験を語れる人は少ない。彼らはどんな事情で養父母になったのか。子らの日本への帰国をどんな思いで見つめたのか。そして今、何を思うのか。日本に対する願いは。長春、瀋陽ほか中国東北部での、貴重なインタビューの記録。
目次
第1部 群像(子供を捨てた日本人は賢明だった;暴行と流産を越えて;日本に行かないで;行方不明になった残留孤児 ほか)
第2部 解説(生活の歩み;現在の生活と意識;日本政府・日本社会への要望)
著者等紹介
浅野慎一[アサノシンイチ]
1956年生まれ。北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。神戸大学発達科学部教授
〓岩[トウガン]
1965年生まれ。中国遼寧省瀋陽市出身。瀋陽大学卒、宮城教育大学大学院修士課程修了。龍谷大学、園田女子学園大学、神戸学院大学等で非常勤講師。西日本華文教育者協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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