内容説明
風流遊蕩に徹し粋に生きた江戸の俳人・数寄者達の世界。其角、嵐雪、太祇、名も知られぬ遊女から、荷風、吉井勇、芥川龍之介、吉田一穂にいたる、江戸から近代まで選びぬかれた俳句、連句、短歌を味わいつつ、綿密な考証と評釈の成果が語られる。また、俳諧研究・蒐集に尽くした在野の文人達、柴田宵曲、岡倉谷人、三村竹清らの文業が、随所に紹介される。
目次
1 俳林随筆(歳旦吟;芭蕉流行;名流俳話 ほか)
2 方寸筆記(旅人と女神;山形の碧梧桐;伊能頴則集を読む ほか)
3 人に実あり(吉田一穂の俳句―D・O・M;市井風流;好学廉直の学者 ほか)
著者等紹介
加藤郁乎[カトウイクヤ]
1929年生れ。俳人・詩人・江戸俳諧考証家
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