安倍「教育改革」はなぜ問題か

個数:

安倍「教育改革」はなぜ問題か

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月24日 18時40分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000220835
  • NDC分類 373.1
  • Cコード C0037

出版社内容情報

教育基本法を改正し、愛国心教育を推し進めた第一次安倍政権。現在の第二次政権も、教育委員会制度の改革や道徳の教科化など、「教育改革」に意欲を燃やす。その狙い、危険性とは何か。教育社会学の第一人者である著者が、一九八〇年代から続く政治主導の「教育改革」の弊害を検証し、教育現場が活性化する、あるべき教育の形を提言する。

内容説明

教育基本法を改正し、愛国心教育を推し進めた第一次安倍政権。現在の第二次政権も、教科書検定基準の見直し、道徳の教科化や教育委員会制度の改革など、「教育改革」に意欲を燃やす。そのねらい、危険性とは何か。教育社会学の第一人者が、一九八〇年代から続く政治主導の「教育改革」の弊害を検証し、教育現場が活性化する、本来の教育のあり方を考える。

目次

日本の教育と社会はどこへ行くのか―危険な曲がり角に立つ日本の教育と社会
第1章 安倍政権が進める「教育改革」のねらい―子どもと教師・教育を攻撃する「五本の矢」(民意を僭称し振りかざす独善的政治家と政治の暴走;教育政策「五本の矢」がもたらすもの)
第2章 政治主導の「教育改革」の何が問題なのか(「教育の危機」の歪んだ捉え方;四半世紀以上にわたる政治主導の改革;学力政策の矛盾・迷走がもたらした学力の低下と格差化)
第3章 グローバル化時代の学校教育と学校づくりの課題―“未完のプロジェクト”としての教育

著者等紹介

藤田英典[フジタヒデノリ]
共栄大学教授、東京大学名誉教授、日本教育学会会長。1944年生まれ。1969年早稲田大学政治経済学部卒業。1975年東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。1978年スタンフォード大学教育系大学院修了(Ph.D.)。名古屋大学助教授、東京大学教授、国際基督教大学教授などを経て現職。専攻は教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

30
教育政策五本の矢:①思想統制、②人格統制、③市場的統制、④教育統制、⑤行政的統制(19頁)。もって、新自由主義的改革と新保守主義的改革の拡張推進(22頁~)へと帰結する。統制のために教育を利用するというあくどさがある。道徳を教科にし、成績をつけるのも違和感がある。道徳は、教え込むのではなく活動・経験を通じて育まれるもの(51頁)との著者の考えが秀逸。2015/04/29

katoyann

22
安倍政権下の教育改革の問題点を①新保守主義、②新自由主義、という特徴に見出した研究書。新保守主義については愛国心教育の強調や道徳の教科化を例として、思想・良心の自由を教育が侵害する問題となって現れる。もう一つは、新自由主義的な学校間競争により、テストの学力競争の圧力が高まり、子どもの自尊心が低下する問題となって現れる。安倍政権下では官邸主導の偏ったイデオロギー注入の場として教育が政治利用された。百田尚樹のような言説を真に受ける差別主義者が増え、共通テストで無差別刺傷事件が起こる時代。ディストピアだ。2022/01/24

coolflat

8
著者曰く、安倍政権の教育政策には『五本の矢』がある。一は、「教科書改革実行プラン」などの教科書政策に見られる国家主義的な『思想統制』。二は、「心のノート」改訂版や「道徳の教科化」に見られる新保守主義的な『人格統制』。三は、「小中一貫教育の制度化」などの「学校教育システムの再編」案に見られる新自由主義的な『教育機会の制度的格差化』。四は、全国学力テストの学校別結果公表や大学入試改革に見られる成果主義的な『教育統制』。五は、教育委員会制度改革により促進されかねない学校現場・教職員の管理主義的な『行政的統制』だ2015/02/27

Takao

4
2014年11月27日発行。「安倍教育再生」を1980年代の臨教審までさかのぼって根本的に批判する。日本の教育を支えてきた教職員に対する著者の温かい眼を感じた。「われわれは自分たちの国に比べて初等中等教育段階での日本の成果がいかに大きいかに深く印象付けられた日本の人々に役立つようなことをこちらから指摘したり、示唆したりするよりも、むしろわれわれ自身の方が学ぶべき立場に置かれている」(巻末で引用されている1971年のOECD教育調査団報告書より)2016/12/16

星辺気楽

3
教育の国家統制を推し進めていく安倍政権。他国とくに西欧諸国ではありえないような教育統制、めざめよ!国民。 2015/01/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8624400
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品