愛と魂の美術館

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000220705
  • NDC分類 720.4
  • Cコード C0071

出版社内容情報

古代から現代まで,日本と西洋の美術作品54点に着想を得ながら,人の「いのち」について考える随筆集.誰もが知る名画も,生老病死の文化史的考察を長年行ってきた著者が読み解くと,ひと味違う魅力が浮かび上がってくる.高齢社会を生きる現代人への,かけがえのないメッセージがここにある.心を穏やかに,豊かにさせてくれる一冊.

内容説明

いのちへの無垢の感動をあらたにする美術エッセイ集。

目次

生と愛の章(いのちは授かりもの―フラ・アンジェリコ「受胎告知」;胎児、億年の生命記憶―レオナルド・ダ・ヴィンチ「解剖図」;抱きしめる―ラファエロ「小椅子の聖母」 ほか)
病と老の章(病いの想像力―古代ギリシアの浮彫「奉納板」;「神の宿」、病院の原点―十五世紀写本「修道院の病室」;痛み、人間存在の証し―カスパル「大外科学」 ほか)
死と魂の章(「まなざし」の時空―古代ギリシアの壷絵「出陣する兵士」;悼む、死者の魂を鎮める―古代ギリシアの浮彫「悲しみのアテナ」;死者が生者を導く―ミュンスター寺院「死の舞踏」 ほか)

著者等紹介

立川昭二[タツカワショウジ]
1927年生まれ。早稲田大学文学部卒業。北里大学名誉教授。医療史とくに文化史・心性史の視座から生病老死を追究。1985年サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

3
54点の西欧と日本の秀作。フラ・アンジェリコ「受胎告知」 ダ・ウィンチ「解剖図」 フェルメール「牛乳を注ぐ女」 ゴッホ「歩きはじめ」 コシチェルニアク「キリストの誕生」 内海清美「光源氏と藤壺」…その随筆、史学 文化史 心性史 人の生き死にのありよう 中世ではい祈りのありようが現代では美術史の話題となっている。古代から現代まで、日本と西洋の美術作品54点に着想を得ながら、人の「いのち」について考える随筆集。高齢社会を生きる現代人へのかけがえのないメッセージがここにある。心を穏やかに、豊かにさせてくれる。2012/11/30

Masa

1
生きていく上で、必ずしも美しいものばかりではない。絵画は否応なく、そういった現実に付き合っている。「苦」または「醜」というものが「美」に昇華することがあるのだろうか、それは絵画の世界だけなのか。コシチェルニアク「キリストの誕生」、鏑木清方「曲亭馬琴」の其々に両極を見てしまう。2018/10/17

ネオ

1
この本に載っている絵に対する著者の思いははかりしれません。優しく暖かい眼差し、まさに物語を読んでいるようです。レオナルドダ・ヴィンチから宮沢賢治、紀元前から平成まで。この方の広い知識は計り知れず、のめり込んでしまいます。2013/04/07

なんじゃもんじゃ

0
図書館で借りて読みました。これを読んで立川昭二さんの本をもっと読みたいと思いました。

kaede0914

0
生と死は、人類普遍、生物普遍の事柄で、太鼓の昔から描かれてきた。その事を絵画とともに解説があり、新たな絵画とも出会えた。良書。2023/07/17

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