出版社内容情報
差別やマイノリティを研究するとはいかなることか。本書ではすぐれたフィールドワークを中心とした被差別主体のリアリティと社会構造を描いた論考を収め、その手法と描かれた実態を丁寧に示すことをねらいとする。
【目次】
刊行にあたって
Ⅰ 言説・制度・歴史
日本社会の「混血」「ハーフ」の人々をめぐる言説と社会構造の交差的編成
――人種編成論とインターセクショナリティの批判的統合……………田口ローレンス吉孝
「お前は誰だ!」――占領期における「朝鮮人」と「不法入国」の定義をめぐって……………朴 沙羅
外国人に対する雇用差別――サーベイ実験による検証……………五十嵐 彰
移住労働者と「制度化された格差」……………永吉希久子
軍事と自治――「戦後八〇年」における島嶼疎開政策の再来……………石原 俊
Ⅱ
実践・主体・アイデンティティ被差別部落出身者への結婚差別……………齋藤直子
被爆者アイデンティティの形成と変容――生物医学的カテゴリーから運動主体へ……………直野章子
野宿者の抵抗と主体性――女性野宿者の日常的実践から……………丸山里美
ないことにされる、でもあってほしくない――「ゲイの男性性」をめぐって……………森山至貴
暴力の理解社会学――沖縄の建設現場での参与観察をもとに……………打越正行
OVERVIEW
他者の理由……………岸 政彦



