出版社内容情報
帝国主義・植民地主義の継続と二度にわたる世界大戦は、地球上のあらゆる人々の関係や労働、生き方、国家や社会のありようを大きく左右した。第二〇巻とともに二〇世紀前半を扱う本巻では、社会・経済の変容や民族・思想・文化といった側面に光をあて、二つの大戦をはさんだ世界史の連続性と非連続性を考える。
内容説明
かつてないスピードで進む科学技術の発展と新しい社会への模索、現在の起点となる時代。二つの世界大戦を人々はどう生きたのか。民族・宗教・思想・文化を軸に、新たな社会を模索した人々の奮闘、国境を越えた人々のつながりにも着目しながら、二〇世紀前半の世界史を描く。
目次
展望(世界犠牲システムの形成と肥大)
問題群(ソヴィエト社会主義の成立とその国際的文脈;二〇世紀アメリカの勃興;イスラーム主義の盛衰)
焦点(労働とジェンダー―交差する分業体制;中央ヨーロッパが経験した二つの世界戦争;インドにおける工業化の進展;ネグリチュード運動の形成;アナーキストによる国境を越えた連帯)