出版社内容情報
現生人類誕生の地であるアフリカは、現在に至るまでの歴史をどのように歩んできたのだろうか。「歴史なき大陸」として世界史のなかで存在を否定されてきたアフリカ諸地域の豊かな歴史を見つめ、私たちの世界史像を根本的に問い直す、『岩波講座 世界歴史』初となるアフリカ巻の試み。
内容説明
人類誕生の地、アフリカ。その始原から二一世紀に至る長大な歴史のうち、私たちは何を知っているだろうか。狩猟採集民の社会からポストコロニアルまで、アフリカ大陸諸地域の歴史的展開を、多様な文字史料とオーラル史料を駆使して概観する。解放の思想やジェンダーにも注目した野心的構成。
目次
展望(世界史の中のアフリカ史―アフリカ史研究の歩みとアフリカを見る目;アフリカ史の挑戦―アフリカ社会の歴史を捉える立場と方法)
問題群(狩猟採集民の世界;トランスサハラ交易と西アフリカ諸国家;沿岸部スワヒリ世界の形成と展開;植民地主義の展開―入植植民地主義と南部アフリカの構造化;中部アフリカ―ポストコロニアル国家の生成史)
焦点(歴史言語学からみるバントゥ系民族の移動;アラビア語史料から見るアフリカ;女性・ジェンダーからみるアフリカ史;植民地経済の形成とアフリカ社会―仏領西アフリカ・セネガルを中心に;パン・アフリカニズムとアフリカ―解放の思想と運動)
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