出版社内容情報
八世紀から一四世紀にかけての東アジアは、いったいどのような世界だったのだろうか。唐中期から明代初期までの中国社会の変容を、政治・経済、都市と農村、法制度や文化、ジェンダーから日本との関わりまで多彩な切り口で論じ、さらに中国を中心として東アジア世界がどのように連動して展開したかを論じる。
内容説明
八世紀の安史の乱から一四世紀の元末にかけての東アジアは、中国周辺の諸民族の活動が一気に活発化し、大きな動乱の中にあった。北方遊牧諸民族が華北を領有、のち全土を掌握するに至る。他方、「唐宋変革」を経て中国は農業生産力と社会組織の変容、流通経済の進展と新しい商業組織の登場など、新時代に突入した。まさに東アジア動乱の時代―軍制・財政とのかかわりのうちに経済を捉えるとともに、法制や文化、ジェンダーから日本との関わりまで、「中華世界の重層環節」の第三幕を多彩な切り口で論じる。
目次
展望(東アジア世界の連動と一体化)
問題群(唐後半期の政治・経済;キタイ・タングト・ジュルチェン・モンゴル―覇権の遷移とその構造;宋金元の郷村社会の展開;士大夫文化と庶民文化、その日本への伝播)
焦点(「五代十国」という時代;宋代官僚制の形成―元豊官制の歴史的意義;元の大都―元朝の中国統治;法構造の新展開;中国父系制の思想史と宋代朱子学の位置―中国ジェンダー史素描のために;高麗国とその周辺)
著者等紹介
荒川正晴[アラカワマサハル]
1955年生。大阪大学名誉教授。中央アジア古代史、唐帝国史
冨谷至[トミヤイタル]
1952年生。京都大学名誉教授。中国法制史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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