ローマ帝国と西アジア―前三~七世紀

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ローマ帝国と西アジア―前三~七世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 306p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000114134
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

ローマ帝国を「古典古代」「地中海世界」の視角から解き放ち、西アジアとの共時性やつながりを重視しつつ「帝国」としての実像を探究。両地域の双方向的な政治史はもちろん、都市や生活のあり方、被支配者やマイノリティの主体性、文化・世界観の多彩で選択的な「翻訳」、ユーラシア規模での経済活動の実態など、最新の知見で活写する。

内容説明

ローマ帝国を「古典古代」「地中海世界」の視角から解き放ち、西アジアとの共時性やつながりを重視しつつ「帝国」としての実像を探究。両地域の双方向的な政治史はもちろん、都市や生活のあり方、被支配者やマイノリティの主体性、文化・世界観の多彩で選択的な「翻訳」、ユーラシア規模での経済活動の実態など、最新の知見で活写する。

目次

展望(ローマ帝国と西アジア―帝国ローマの盛衰と西アジア大国家の躍動)
問題群(ローマ帝国の支配とギリシア人の世界;ローマ帝国と対峙した西アジア国家―アルシャク朝パルティアとサーサーン朝;古代世界の経済とローマ帝国の役割)
焦点(西アジアの古代都市;ローマ帝国社会における女性と性差;ローマ帝国時代の文化交流;「古代末期」の世界観;内なる他者としてのキリスト教徒;三世紀の危機とシルクロード交易の盛衰)
コラム

著者等紹介

大黒俊二[オオグロシュンジ]
1953年生。大阪市立大学名誉教授。イタリア中世史

林佳世子[ハヤシカヨコ]
1958年生。東京外国語大学学長。西アジア社会史・オスマン朝史

南川高志[ミナミカワタカシ]
1955年生。京都大学名誉教授・佛教大学歴史学部特任教授。古代ローマ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

21
従来「地中海世界」の括りで古代ギリシア史とセットで扱われがちだった古代ローマ史を、古代ギリシア史と切り離して西アジアとの関係を重点的に見ていこうという試みだと思うが、ローマ史はローマ史、西アジア史は西アジア史といった調子で、南川論文と井上論文以外はいまひとつうまくいってないような印象を受ける。巻末の井上コラムにあるように、西部ユーラシア史の試みはこれからということだろうか。西アジアに限らなければ、同時代のギリシア、女性、キリスト教徒などローマ帝国の中の他者の視点が意識されていて面白い。2023/06/09

MUNEKAZ

20
ローマ帝国を中心とした所謂「地中海世界」を脱し、同時代の西アジアとの連携も意識した論集。古代ギリシャとの縦軸ではなく、横軸の空間的な広がりを感じさせる内容で、過去の岩波講座とは視点が違うのだという意気込みを感じる。個人的には、古代ペルシャの庭園を重視した分散開放的な都市計画が、後のイスラム王朝の都市に影響を与えたのではという論考が興味深かった。ほかにも都市ローマではなく地方の属州を取り上げた論や、「帝国」に支配される側(ギリシャ人、女性、キリスト教徒)の心性に迫ったものが多いのも印象的である。2022/02/09

ピオリーヌ

16
副題を「ローマ帝国と西アジア」とし、前三~七世紀を扱う。ローマ帝国の歴史は、歴史学上の概念である「地中海世界」として古代ギリシア世界とともに扱われがちであったが、本書では同時代的な横のつながりを重視し、西アジアの大国家との関係性にも配慮されている。井上文則「三世紀の危機とシルクロード交易の盛衰」ではシルクロード交易衰退がローマ帝国の関税収入の減少を招き、三世紀の「危機」を引き起こしたという、東アジアの大国「漢」まで視野に入れた魅力的な説が紹介される。2022/06/19

kenitirokikuti

11
図書館にて。岩波講座 世界歴史03である。1969年に刊行開始の第1期岩波講座世界歴史では、前近代には小世界が併存し、15世紀以後に近代ヨーロッパの進出により一体化された、という世界史観であった。古代オリエント・南アジア・東アジア・内陸アジア・西アジア・地中海、中世欧州。例えば、弓削達のローマ史研究は地中海世界固有の市民共同体の運動法則を重視した。オリエントや西アジアとの影響関係は問われない。宮崎市定や鈴木成高は東西関係を重視していた。2021/12/18

赤白黒

5
所謂「地中海世界」の枠組みを取り払い、地域間の横の繋がりに着目する。時代はローマ帝国の興隆からイスラム勃興以前まで。冒頭に通史をおき、以下種々のトピックからなる論文集という構成だが、帝国内に生きる他民族、女性、他宗教など、従来歴史叙述の主役ではなかった人々に焦点が当たっているのが新しいと感じた。面白かったのは、広くユーラシア全域を視野に入れ、東西交易の盛衰について述べた井上論文。気候変動と3世紀に始まるユーラシア大動乱の関係が気になる。帝国内のキリスト教徒の動向について述べた大谷論文も面白かった。2024/12/06

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