出版社内容情報
300名の執筆者を迎え四半世紀ぶりに考究される世界史の新たなる全容
岩波講座 世界歷史 全二十四巻の構成
各巻の構成(全巻共通)
・展望(Perspective)
当該巻の時代・地域の全体をカバーする。当該巻の通史・枠組みを主として、なぜそのような巻の区切り方にしたかの意図なども論じ、つづく各論に対する方向性をしめす。
・問題群(Inquiry)
「展望(Perspective)」で叙述したことのうち、とくに重要と思われるテーマを取り上げ、広がりをもちつつ論じる。当該巻で区切った時代・地域をバランスよく扱い、「展望」と合わせ読むことで、当該巻で扱う範囲全体がカバーされることを目指す。
・焦点(Focus)
「展望」や「問題群」で扱ったことのうち、個別に焦点をあてて掘り下げたほうがよいトピック、あるいは両者で扱いきれなかった論点を拾い補完するようなトピックを論じる。同じトピックを扱う他巻「焦点」との接続も意識する。
第1巻 世界史とは何か
責任編集:小川幸司
本講座の編集方針と構成 編集委員
・展望(Perspective)
・問題群(Inquiry)
人は歴史的時間をいかに構築してきたか
世界史のなかで変動する地域と生活世界
現代歴史学の転回
・焦点(Focus)
ジェンダーの視点から描き直す世界史
サバルタン・スタディーズと歴史研究/叙述
環境社会学の視点からみる世界史
感染症の視点からみる世界史
ヨーロッパの歴史認識をめぐる対立と相互理解
東アジアの歴史認識対立と対話への道
新しい世界史教育として「歴史総合」を創る
第2巻 古代西アジアとギリシア~前1世紀
第3巻 ローマ帝国と西アジア前3~7世紀
第4巻 南アジアと東南アジア~15世紀
第5巻 中華世界の盛衰~4世紀
第6巻 中華世界の再編とユーラシア東部世紀4~8世紀
第7巻 東アジアの展開8~14世紀
第8巻 西アジアとヨーロッパの形成8~10世紀
第9巻 ヨーロッパと西アジアの変容11~15世紀
第10巻 モンゴル帝国と海域世界12~14世紀
第11巻 構造化される世界14~19世紀
第12巻 東アジアと東南アジアの近世15~18世紀
第13巻 西アジア・南アジアの帝国世紀16~18世紀
第14巻 南北アメリカ大陸~17世紀
第15巻 主権国家と革命15~18世紀
第16巻 国民国家と帝国19世紀
第17巻 近代アジアの動態19世紀
第18巻 アフリカ諸地域~20世紀
第19巻 太平洋海域世界~20世紀
第20巻 二つの大戦と帝国主義1 20世紀前半
第21巻 二つの大戦と帝国主義2 20世紀前半
第22巻 冷戦と脱植民地化1 20世紀後半
第23巻 冷戦と脱植民地化2 20世紀後半
第24巻 二一世紀の国際秩序
・各巻の目次は予定内容であり、一部変更もありえます。
内容説明
人類の過去の営みを解釈し、叙述することが、どのように生まれ、変容してきたのか。そして、人びとにとってどのような意味をもってきたのか。世界史認識や世界史叙述をめぐる国内外の議論を、専門家だけではない一般市民の歴史実践という観点から分析する。ジェンダー研究やグローバル・ヒストリー、ビッグ・ヒストリーなどの知見も取り入れた、新しい「世界史」研究のパノラマを描く。
目次
展望(“私たち”の世界史へ)
問題群(人は歴史的時間をいかに構築してきたか;世界史のなかで変動する地域と生活世界;現代歴史学と世界史認識)
焦点(ジェンダー史の意義と可能性;「サバルタン・スタディーズ」と歴史研究・叙述;環境社会学の視点からみる世界史―先住者の生活戦略から探る持続可能な社会 ほか)
著者等紹介
小川幸司[オガワコウジ]
1966年生。長野県蘇南高等学校校長。世界史教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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