出版社内容情報
恐慌からの回復後、無謀なアジア太平洋戦争と敗戦、占領。戦時期から占領期の制度変革をベースに、軍需依存を脱却し自由貿易体制の恩恵を享受、旺盛な投資と積極的な技術導入により高度成長を達成した日本経済の軌跡を描く。
内容説明
無謀な日中戦争からアジア太平洋戦争、そして敗戦と占領を経験した日本は、戦時期から占領期の制度変革をもとに、アメリカが再建した自由貿易体制に加わって、その恩恵を享受する。軍需から投資需要への支出構造転換と旺盛な技術導入により、驚異的な生産性向上と経済成長を体験し、1人あたりGDPにおいて平均的な西側諸国に追いついた、その軌跡を描く。
目次
序章
第1章 労働と人口―「日本的」労使関係の形成と労働生産性の上昇
第2章 金融―高度成長と金融
第3章 農業と土地用益―高度経済成長期の農業と不動産業
第4章 鉱工業―断絶と連続の工業化
第5章 商業とサービス―成長と産業・貿易構造の高度化
巻末付録 生産・物価・所得の推定
著者等紹介
深尾京司[フカオキョウジ]
1956年生まれ。一橋大学経済研究所教授。研究分野:マクロ経済学、国際経済学、経済史
中村尚史[ナカムラナオフミ]
1966年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。研究分野:日本経済史、日本経営史、鉄道史、地域経済史
中林真幸[ナカバヤシマサキ]
1969年生まれ。東京大学社会科学研究所教授。研究分野:経済史、経営史、取引システム、比較制度分析
寺西重郎[テラニシジュウロウ]
1942年生まれ。一橋大学名誉教授。研究分野:金融論、日本経済論
宮本又郎[ミヤモトマタオ]
1943年生まれ。大阪大学名誉教授。研究分野:日本経済史、日本経営史
阿部武司[アベタケシ]
1952年生まれ。国士舘大学政経学部教授。研究分野:近代日本経済史、比較経営史
坂根嘉弘[サカネヨシヒロ]
1956年生まれ。広島修道大学商学部教授。研究分野:日本経済史、日本農業史
川口大司[カワグチダイジ]
1971年生まれ。東京大学大学院経済学研究科教授。研究分野:労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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えちぜんや よーた
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