出版社内容情報
多忙に苦しむ教師の現状を見つめ、現状を打開するために必要な施策とは何か、多角的に検討する。
内容説明
専門職性の空洞化、多忙化、困難の増大から脱却するには。教師の仕事の現状を見つめ、成長のために必要な施策を提示する。各種調査や国際比較から検証。
目次
序論 学びの専門家としての教師
1 教師像の再検討(教育改革の中の教師;教師の教育研究の歴史的位相;アメリカの研究者の視点からとらえた日本の教師文化;教師の経験世界―学び続ける教師)
2 教師をとりまく問題群(教師のメンタルヘルス;教師教育の高度化と専門職化―教職大学院をめぐって;教師教育の多元化システムの構築―「教師のライフコース研究」の視点から;教師政策の課題と展望;教師の職務の公共性と専門家としての責任)
著者等紹介
佐藤学[サトウマナブ]
1951年生。学習院大学文学部教育学科教授。学校教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Riopapa
5
自分では教師という言葉になじめず、教員と言っていたが、本書を読んで、やはり「教師」という言葉を使う必要があると感じた。教師という職業が敬遠されつつある状況を何とかしなければ、日本の未来は危ういと思う。2022/01/07
とりぞう
1
「日本の教師教育は未だに教師の態度、資質、技能の向上をめざす『資質アプローチ』にとらわれており、知識基盤社会に対応して教師の知識、見識、省察、判断の向上をめざす『知識アプローチ』への転換がはかられていない」なんて話など。40年前から変わってないってことだな。知識も見識もない「教師」に、どれだけ悩んだことか。2023/02/17