内容説明
法は所与の固定的なルールではなく、人によって実現され、人によって変動させられる。法学者・法律家などアクターに着目した社会と法の関係、国会・裁判所・メディア・国際関係・地域社会・思想などが法に与える影響、裁判員や当事者として法に関与する市民という観点から、「法の変動」を考察する。
目次
1 市民・法律家・法学者(法の変動とその担い手―大学の役割を中心に;法律家の役割―合衆国との比較を中心に)
2 法を創る諸力(法を創る力としての国民的基盤―震災報道と原子力賠償を例として;国際刑事法の国内法への影響;フェミニズムと法;地域を生み出すルール―景観まちづくりにおけるハードローとソフトローの協働;制定法と判例法)
3 司法と市民(裁判員制度と市民の変容;裁判外紛争処理;情報公開と行政訴訟;団体訴訟制度―第三の法実現の担い手)