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岩波講座 政治哲学〈4〉国家と社会

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  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000113540
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0331

内容説明

二〇世紀前半には、既存の秩序の自明性が失われ、あらゆる前提が疑われた。この時期、政治社会への大衆の参入という新たな条件に対応すべく、さまざまな理論が噴出し、複雑に絡み合う様相を呈した。政治的主体のあり方、市場/国家関係、そして決定論と自由の相克等をめぐる多様な構想を問い直しつつ、現代の政治を理解する手がかりを探る。

目次

1 大衆と組織(ル・ボン―群衆の登場;ウェーバー―カリスマの来歴と変容;ソレル―主体の変容と想像力)
2 自由主義と社会主義(多元的国家論―伝統と革新による自由の実現;ケインズの政治哲学―経済学における社会と国家;二〇世紀前半のマルクス主義―「等価性の世界」における形式と規律 ほか)
3 共同性と政治(シュミット―自由主義批判のジレンマ;ハイデガー―存在論的政治の可能性;シュトラウス―著者の責任と読者の責任と)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

20
杉田敦氏:群衆とは、個人が個人として思考している時には有しているはずの知性のはたらきを失い、集団精神に感じ、考え、行動する状態(ル・ボン6頁)。金山準氏:ヴィーコの想像力論で、ソレルは論文を書いているという(60頁~)。想像力は自身が変化することで世界そのものを作り出す(61頁~)。暴力は強制力で作られた秩序破壊を目指す個人的な反逆行為。重要なのは、主体が発揮する力能。暴力は職人的労働者による生産や芸術的制作を含む(64頁)。違和感がある。 2015/05/14

陽香

3
201402262017/03/07

Sapporo Shiojiri

2
金山準「ソレル:主体の変容と創造力」ソレルの思想の特色は、第一にマルクス主義の理論的な部分ではなく「詩的」な部分こそが、人々を突き動かす要因になると主張としたこと、第二に個々人の集合体であり、変革を担う集合的主体を形成するものとして、「神話」[例.ゼネスト]が重要だとしたこと、第三にグラムシとは対照的に運動の多様性と雑多性を担保したこと(それゆえマルクス主義の「詩的」な部分に注目した)[と私は理解した]。/【ソレル=暴力論!】と雑に認識してましたが、一般的な暴力とは違うのだというのが純粋に発見でした。2021/08/03

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