岩波講座 東アジア近現代通史〈4〉社会主義とナショナリズム―1920年代

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  • サイズ A5判/ページ数 381p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000112840
  • NDC分類 220
  • Cコード C0322

内容説明

社会主義、民族自決、ナショナリズム、民主主義、平和主義などさまざまな思想潮流が現れ、第一次世界大戦への反省に基づき国際連盟が組織されるなど、一九二〇年代は「新しい時代」の始まりであった。欧州に代わり、アメリカ合衆国とソヴィエト連邦の影響力が強まり、ほとんどの地域が欧米諸国の植民地であった東アジアでは、自由主義、民族主義、民主主義などの思想とともに、社会主義やコミンテルンの影響によって、各地で自治や独立を求める動きが強まっていく。

目次

通史 社会主義とナショナリズム―一九二〇年代
通空間論題(ロシア革命とシベリア出兵;ウィルソン主義とワシントン体制;「大正デモクラシー」の再検討と新たな射程)
個別史/地域史(知識人と社会主義・ナショナリズム・国際主義;国際秩序変動とヴェルサイユ・ワシントン体制;国民国家体制と植民地体制の変容)

著者等紹介

和田春樹[ワダハルキ]
1938年生。東京大学名誉教授。ロシア史、現代朝鮮研究

後藤乾一[ゴトウケンイチ]
1943年生。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。東南アジア近現代史、日本‐アジア関係論

木畑洋一[キバタヨウイチ]
1946年生。成城大学法学部教授。イギリス現代史、国際関係史

山室信一[ヤマムロシンイチ]
1951年生。京都大学人文科学研究所教授。近代日本政治史、法政思想連鎖史

趙景達[チョキョンダル]
1954年生。千葉大学文学部教授。朝鮮近現代思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

9
戦後民主主義は占領軍の押しつけ以上のもの。日本にも民主主義の源流がある。そうして探して発見されたのが「大正デモクラシー」である。その立場で見るかぎり大正デモクラシーは失敗した(そして戦後に救済された)民主化。だが本当にそうであるか。たとえば大正デモクラシーの嚆矢とされる日比谷焼討。戦争の分捕り品が少ないと憤った暴徒である。ナショナリズムとデモクラシー。ナショナリズムと帝国主義。ナショナリズムと社会主義。意外な「と」たちがぞろぞろと出てくるのに、ナショナリズムがタブーとされた戦後民主主義では見落とされてきた2020/07/20

メルセ・ひすい

3
15-122 1920年代は「新しい時代」の始まりであった。欧州に代わり、米国とソ連の影響力が強まり、殆どの地域が欧米諸国の植民地であった東アジアでは、自由主義、民族主義、民主主義などの思想とともに、社会主義コミンテルンの影響によって、各地で自治や独立を求める動きが強まっていく。…様々な歴史経験の連鎖を通し、新たな東アジア像を描くシリーズ。本書では自由主義、民主主義などの思想と共に、社会主義やコミンテルンの影響により、各地で自治や独立を求める動きが強まっていく時代の様子を探る。 2012/02/04

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