出版社内容情報
主要な宗教において,伝統的な神学・教学の理論はどのように突き崩され,現代の問題へと発展するのか.諸宗教の根本概念はどのように形成され,展開したのか.本巻では宗教哲学・思想の問題を扱い,宗教思想の可能性を探る.
内容説明
主要な宗教において、伝統的な神学・数学の理論は近代にどのように突き崩され、現代の問題へと発展してゆくのか。諸宗教の根本概念はどのように形成され、展開してきたのか。本巻では広義の宗教哲学・思想の問題を扱い、それぞれの伝統を踏まえ、多様な角度から、現代における宗教思想の可能性を探る。
目次
根源へ―思索の冒険 序論
1 根源への思索(神の淵源・悪と他者性;クルアーンとイスラームの諸思潮;空・唯識・仏性)
2 理性と信仰(神話的思考;哲学者の神;〈聖なるもの〉をめぐる唯物論)
3 問いなおされる構図(ドイツ神秘思想の経歴と現代への寄与;秘密の伝承;〈東洋的〉なるものの構築)
読書案内―宗教の「根源」への探究
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年生まれ。専攻、仏教学、日本宗教史。東京大学大学院人文社会系研究科教授
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