出版社内容情報
世界規模の情報化と資本の加速的展開のなかで,従来の宗教理解はゆきづまり,宗教研究のはたすべき役割も問いなおされている.揺れ動く宗教の理念を歴史のなかに位置づけなおし,宗教の新しい定義をこころみる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
2
『岩波講座 宗教1 宗教とはなにか』読了。評判の岩波講座、専攻の宗教分野について試しに。「宗教とはなにか」のように各巻に副題がついているが、総論や概論ではない。その副題に沿うテーマでの各分野の専門家たちによる各論といった印象。シュライエルマッハーの名前が散見されるのが興味深い。2017/05/18
佐藤浩
0
「宗教」というと皆こういうものだとなんとなく思い描くものがある。本書はそうしたイメージを伴う言葉が長い歴史の中で様々な文化・政治的な立場で使われるなかでどうしてそのようなイメージを持つにいたったかを論じ、そしてそうした来歴を持つ言葉の意味内容が今後どのように変化しうる可能性を論じた書物である。2017/04/16
0422
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とてもいい。またヒント得た。2015/12/23
sakusya
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TESプレイ日記が終わったら自分のおはなしでも書こうと思う。そのおはなしには聖職者が何人か登場する。が、私は宗教について何も知らないではないか。これでは何も書けやしないではないか。そこで本書を借りた。1段落ごとに「○○の論文を参照」と出てくる。すなわち、本書の正しいタイトルは「現代の宗教学とはなにか」である。いや違うくて、そうじゃなくて、私が読みたいのは宗教とは如何なるものか、その定義なのである。「宗教ってなんだ?」なのである。読了前に貸し出し期限が来たのは言うまでもない。新書本あたりを漁るべきであった。2012/03/24