出版社内容情報
核磁気共鳴は人体を輪切りにして見せる医療機器に応用され,高温超伝導をはじめとした物性研究においても重要な研究手法となっている.その物理原理と技術,測定で得られる物理情報,基礎と応用両面での進展を広く解説する.
内容説明
人体を輪切りにして見せる核磁気共鳴断層映像法は医療の分野ですでに欠かせないものになっている。また原子核周囲のミクロな環境を直に捉えるという核磁気共鳴の優れた特性は、高温超伝導をはじめとした物性研究、たんぱく質の構造解析など、基礎研究でも重要な役割を果たしている。核磁気共鳴とはいかなるものなのか。それによってなにがわかるのか。基礎となる物理、装置の実際、応用の成果を解説する。
目次
1 物性研究と核磁気共鳴
2 核磁気共鳴の原理(核磁気共鳴の原理;NMRの観測法;NMRの装置)
3 NMRから得られる情報(静的な情報―局所磁場とナイトシフト;動的な情報)
4 磁性体における核磁気共鳴―微視的磁性をとらえる(核スピンと電子スピン系間の相互作用―超微細相互作用;超微細相互作用の微視的原因;磁気的秩序状態におけるNMR;磁性体における核磁気共鳴の測定および解析)
5 核磁気共鳴の応用(銅酸化物超伝導体のNMRやNQRによる研究;NMRを用いた断層映像―医学への応用)
著者等紹介
安岡弘志[ヤスオカヒロシ]
1939年生まれ。1966年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、日本原子力研究所先端基礎研究センター(センター長)、東京大学名誉教授。専門は、固体物性物理学
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