出版社内容情報
カーボンナノチューブや量子細線など,1次元的な構造をもつ物質が実際に作られるようになった.これらの物質は3次元的な構造をもつ物質とは著しく異なる性質をもつ.その理由を物性物理と素粒子物理の理論の融合により,みごとに説明した著者らの独創的な研究のこころを伝える.
内容説明
カーボンナノチューブや量子細線など、1次元的な構造をもつ物質が実際に作られるようになった。これらの物質は3次元的な構造をもつ物質とは著しく異なる性質を示す。その理由を、物性論と素粒子論とを駆使して、みごとに統一的に説明した、著者らの独創的な研究のこころを伝える。
目次
1 1次元電子系と朝永・ラッティンジャー液体
2 共形場理論
3 朝永・ラッティンジャー液体と共形場理論
4 共形場理論の応用
5 広がる1次元電子系の科学
著者等紹介
川上則雄[カワカミノリオ]
1958年生まれ。1982年大阪大学大学院応用物理学専攻修士課程修了。現在、大阪大学大学院工学研究科教授。専門は、物性理論
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感想・レビュー
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てぃゅむ
0
共系場の理論を知りたくて、軽く読めそうなものを探しているときにこの本に出会いました!正直、よく分からなかったです! やはり、この分野の数学に全く通じていなかったのはダメか… いずれ別の本でちゃんと一度数式をフォローしてから、もう一度読んでみます…
夜道
0
このシリーズの本は大体そうなのだが,共形場理論が物性論においてどの分野に使われているのか,現れた式からだいたいどういう事が言えるのかをざっと概観するにはいいと思う(電車で2時間弱で読み終えた)が,ほとんどの式が天から降ってくるので計算ができるようにはならない.この本の後に他の本,例えば岩波から出ている同じ著者の本を読めば良いのではないだろうか.2010/03/31