出版社内容情報
必要となる範囲に限って量子力学の基礎を述べ,水素原子,分子の素材としての多電子原子を解説したのち,本書の主眼である化学結合を理解するために,2原子分子を丹念に見ていく.じっくり取り組めば必ず理解できる.
目次
1 電子―化学結合の主役は電子
2 量子力学の基礎―化学結合論のための要約
3 1電子原子系―「基礎の基礎」となる系
4 多電子原子―分子の多様性のもとになる成分系
5 ボルン‐オッペンハイマー近似―電子の運動と原子核の運動の分離
6 水素分子イオン―化学結合の本質を教えてくれるもっともシンプルな系
7 水素分子―なぜ2個の中性原子が集まって安定な分子になるのか
8 多原子分子―定性的理解を中心として
著者等紹介
志田忠正[シダタダマサ]
1935年生まれ。1958年東京大学理学部化学科卒業。現在、神奈川工科大学教授、京都大学名誉教授。専攻は物理化学
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