出版社内容情報
隣接諸科学の成果をも吸収しつつ,社会学の多様なテーマの広がりと理論的蓄積を体系的にとらえる本格的な講座.世紀の転換点に立って大きな変動に直面する現代社会の様々な現象を読み解き,問題の本質を浮き彫りにする.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無識者
15
ジェンダー論が思っていたよりも複雑で難しい気がした。というのは構造主義やポスト構造主義の考え方を強く受けて発展した分野でどちらもあまり読む気になれない。あまりよくわからないが生物学の方面で性が二分できないことが明かになり(超男性超女性の遺伝子、事後的なホルモンでのからだの変化)なのに社会は男か女どちらかであることにふるい分けられ、そのロールを演じていかなければならない。ホルモンや遺伝子ではなく人間は言語を介して考えるのである。遺伝子やホルモンに人間の政治的身体を委ねてしまわんでも良いだろう的なかんじかな。2017/08/21