出版社内容情報
欧米の帝国主義と競合してアジアの植民地支配に乗り出し,無残に崩壊した日本の近代-.その問い直しは,近代日本の総体を世界史的な視野から捉え直し,アジア諸国との歴史意識の断層を埋める作業である.アジア近隣諸国から日本に厳しい目が集まっている今,アジア・欧米の学者と共に多角的にこの重大な課題に取り組む.ご要望にお応えして再刊する.
目次
1 脱植民地化と国民統合(戦後米国の極東政策と韓国の脱植民地化;台湾人の夢と二・二八事件―台湾の脱植民地化;東南アジアの脱植民地化)
2 脱植民地化の経済的ジレンマ(脱植民地化と東洋資本主義;脱植民地化と第四世代資本主義;ベトナムの脱植民地化)
3 戦後日本とアジア(日本の戦後責任とアジア―戦後補償と歴史認識;戦後沖縄と日本;戦後歴史教育と植民地支配;戦争賠償問題とアジア;オーストラリアによる戦争犯罪調査と裁判―天皇免訴にいたる過程;戦時体制と戦後体制)
著者等紹介
三谷太一郎[ミタニタイチロウ]
1936年生。東京大学法学部卒。成蹊大学法学部教授。日本政治外交史
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