出版社内容情報
小社は先年,物理学の全体像を把握し次世代への展望を拓くことを意図し,第一級の物理学者の絶大なご協力のもとに本講座を刊行しました.幸い多くの読者の厚いご支援をいただき,強く再刊を望む声が寄せられています.このご要望にお応えし,各巻に補章を加えて最新の進展を取り入れ,装丁も新たに第2次刊行を開始します.
内容説明
本書では、場の古典論および量子論における対称性の理論という観点に立って、ゲージ場の理論の統一的な記述を試みる。具体的には、ゲージ場の量子化、くり込みとくり込み群、対称性の自発的破れと量子的破れ(アノマリー)といった諸問題を、素粒子論の実際の問題と結びつけながら議論する。
目次
1 対称性とゲージ場の理論
2 量子電磁力学―Abel的ゲージ理論
3 Yang‐Mills場―非Abel的ゲージ理論
4 強い相互作用のゲージ理論―QCD
5 弱電磁相互作用の統一理論
6 曲がった空間における場の理論
7 量子異常