出版社内容情報
分子生物学のコンセプトとテクノロジーによって統一された生物学の全体像を示した本講座は,スタンダードな新しいテキストとして定評を得ています.
内容説明
わたしたちが普通に目にすることのできる生物の生涯の始まりはただ一つの細胞である。一つの細胞から、やがて異なる種類の細胞を生じ、その生物種固有の形をつくり、それぞれの生涯を送る。ごく最近、生物個体の生涯の多様性の底に、種を越えて共通な“発生機能”を司る遺伝子や分子が見出され、発生現象の普遍的な像を提出できるかもしれないという希望がでてきた。本巻では、個体の生涯の研究が古典的な姿を脱していかに分子レベルの研究に変貌しつつあるか、現状をわかりやすく紹介する。
目次
1 発生研究むかしといま
2 生殖細胞
3 初期発生
4 発生における細胞系譜
5 形態構築の分子的背景