出版社内容情報
洋の東西を問わず音楽を考究する際にまず参照すべき基本文献.ヒトの営みを考えるためにも多くの刺激を含み,文化人類学・日本文学・歴史学などの研究者にとっても必読の文献として高い評価を得た.強い要請に応える再刊!〈第2次刊行〉
内容説明
音楽とは何か。この問いは日本では近代西欧音楽の強い支配の下にあるが、ここでは、音楽に深く関連する他の研究領域にまで視野を広げ、音楽を新たな知的体系に組み込んで考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
35
第1巻は定義や概念など、記号論までが登場、音楽の周囲からのアプローチという感が深く、最初に期待していたような、アジアの音楽について、具体的に述べていく論集ではなかった。とはいえ、「歴史学と音楽」「現代の作曲と日本・アジア音楽」は期待に応える論文であった。優劣ではなく、互いに質の異なる音楽として、第2巻以後、西洋音楽とのちがいを学んで行ければと思う。2017/04/23
水紗枝荒葉
0
吉川英史「日本の音楽思想 近世を中心に」を目的に読んだ。これ自体は軽い論考なのであまり参考にならない。胎教としての音楽は流石に面白いが。2024/11/13