出版社内容情報
東洋は,人類文明揺籃の地・東西文明交流の地であり,この精神世界の巨大な遺産を正しく評価・継承することは,現代必須の課題です.画期的なアプローチと第一線で活躍中の執筆陣を得た本講座は,1988年に刊行を開始し,好評裡に完結しました.東洋への思想的関心がいよいよ高まる今,読者からの強い要望に応えて三たび刊行します.
内容説明
カミやマツリを通して日本人はいかに自己を形成し世界を表象してきたか。日本思想の深層を探り、国学に結晶した日本人の精神生活に迫る。
目次
1 カミ―その変容と展開
2 祭(祭り―家郷の原像;大嘗祭;修正会)
3 道(修験道の思想―『大蜂縁起』を中心として;世阿弥における「道」とその世界像)
4 国学(本居宣長と柳田国男;異貌の国学―平田篤胤と折口信夫;神と「カミ」の注釈―国学的な神言説の成立)