出版社内容情報
アマルティア・センが潜在能力(ケイパビリティ)アプローチを提唱してから三十余年。彼の「経済学と倫理学」の核心であるこのアプローチの経済学的定式化を試み、「自由の価値」の平等についての経済哲学的な考察を行う。潜在能力アプローチに関する基本書であり、その意義と可能性を追究し理論的展開を試みた研究書でもある。
内容説明
アマルティア・センが潜在能力(ケイパビリティ)アプローチを提唱してから三十余年。彼の「経済学と倫理学」の核心であるこのアプローチの経済学的定式化を試み、「自由の価値」の平等についての経済哲学的な考察を行う。潜在能力アプローチに関する基本書であり、その意義と可能性を追究し理論的展開を試みた研究書でもある。
目次
序章 目的と概要
第1章 厚生経済学と潜在能力アプローチ
第2章 潜在能力アプローチにおける特定と測定
第3章 潜在能力アプローチの経済分析―合理性・効率性
第4章 潜在能力アプローチの背景哲学―自律性・個人性・アイデンティティ
第5章 セン型社会的選択モデル―多様性・倫理的グループ・公共的討議
第6章 潜在能力アプローチの倫理―差異に基づく自由の平等規範
第7章 福祉国家の忘れもの―潜在能力アプローチの展望
終章―セン経済哲学の射程
著者等紹介
後藤玲子[ゴトウレイコ]
1958年生まれ。一橋大学法学部卒業、98年同大学大学院経済学研究科博士号取得。国立社会保障人口問題研究所、立命館大学大学院先端総合学術研究科を経て、2013年より一橋大学経済研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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