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一橋大学経済研究叢書
新しい物価理論―物価水準の財政理論と金融政策の役割

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  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000097284
  • NDC分類 337.81
  • Cコード C3333

出版社内容情報

物価水準を財政状況から解明する「物価水準の財政理論」(FTPL)という枠組を,デフレーション下の日本経済の分析に援用し,管理通貨制における政府と中央銀行の物価決定に果たす役割を,新しい角度から考察する.

内容説明

一九九〇年代後半の新興市場における通貨危機とインフレーションの関係を明らかにして脚光を浴びた「物価水準の財政理論(FTPL)」は、物価水準と財政との関係に注目する新しい考え方である。本書は、この理論をデフレーション下の日本経済の分析に応用し、管理通貨制における政府と中央銀行の物価に対する役割を考察する。

目次

第1章 誰が貨幣価値を支えているのか(金本位制の世界;FTPL―物価水準の財政理論 ほか)
第2章 FTPLの道具箱(財政と貨幣価値のリンク;最小限のモデル ほか)
第3章 ゼロ金利下の政策コミットメント(1)(日本銀行のゼロ金利政策;ゼロ金利制約に関する研究 ほか)
第4章 ゼロ金利下の政策コミットメント(2)(流動性の罠と財政コミットメント;物価水準の決定モデル ほか)
第5章 代替的な制度(ゲゼル型貨幣;リカーディアンの政府)

著者等紹介

渡辺努[ワタナベツトム]
1959年生まれ。82年東京大学経済学部卒業、日本銀行入行。92年ハーバード大学Ph.D.(経済学)取得。99年一橋大学経済研究所助教授、2002年同教授。専攻はマクロ経済学、国際金融論

岩村充[イワムラミツル]
1950年生まれ。74年東京大学経済学部卒業、日本銀行入行。98年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。早稲田大学博士(国際情報通信学)。専攻は金融論、情報社会論
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