内容説明
年々増加し、深刻化しつづけるパワハラ。その背景にあるものは何か、そして、防ぐにはどうしたらいいのか。長年東京都の労働相談を担当してきた著者が、その知見を生かして、パワハラのメカニズムに斬り込む。すべての働く人に必備の一冊。パワハラ・セルフチェック表も収録。
目次
1 なぜ、「今」なのか
2 パワーハラスメントとは何か
3 激増するパワーハラスメント相談
4 問われる職場環境
5 パワーハラスメントになる時、ならない時
6 パワハラ加害者にならないために
7 パワーハラスメントをどう防ぐか
おわりに―パワーハラスメント対応の基本
著者等紹介
金子雅臣[カネコマサオミ]
1943年生まれ。静岡大学卒。1969年東京都庁に入庁後、品川、亀戸、王子、中央労政事務所で長年にわたり労働相談を担当。退職後は、セクハラ・リストラ・パワハラ問題を専門とする労働ジャーナリストとして活動。2008年、職場のハラスメント研究所を設立し、所長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
4
個人の問題ではなく、あくまで組織の問題であるということが強調されている。そのとおりだと思う。個人に帰結することではないレベルになっているのだ。2011/02/05
ちー
3
「何故今なのか」というパワーハラスメントが問題視されてきた経緯からその内容、パワーハラスメントの加害者にならないために、またそれを予防するための提案がなされているブックレット。「俺たちが若い頃はこんなことパワハラでもなんでもなかった」とか「今の若者は精神が軟弱で」と思っているままでは、パワハラの問題をきちんと把握できず、もっと深刻化してしまう可能性も。重要なのはこの10年で職場環境が非情に変わってきたということを認識すること。非正規雇用も増え、正規はその仕事量が膨大に。その「余裕のなさ」が悲劇を生むことも2013/11/12
G-ta
2
なるほどパワハラは好き嫌いでの差別でもアウトになるのか。裁判ではかなり労働者寄りの判決が出てることがわかった。それだけをピックアップしてるだけかもしれないが。パワハラは個人的な問題ではなく社会情勢によるところが大きいと論じているが、防止は個人的な努力の必要性を説いている。もっとマクロに解決法を説いてもよかったのに。2011/08/20
ねじ
1
パワハラ に関する良書2022/12/11
幣
1
どこからどこまでが問題なのか? の章にある、「パワハラは人権侵害なのだ」から、どこからどこまでもダメなものはダメで、程度問題ではない。というくだりに、全くその通りだ!!と共感した。言い訳など虚しい。2012/08/22
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