岩波ブックレット
農山村再生―「限界集落」問題を超えて

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000094689
  • NDC分類 611.91
  • Cコード C0336

内容説明

都市の水源であり、日本の食を支える場でもある農山村。「限界集落」問題をまつまでもなく、現代社会のさまざまな難問が集中し、著しく顕在化している。高齢化は?医療は?農業・林業の担い手は?山積する諸課題を整理し、元気に活路を見出している集落を紹介、希望の途を探る。

目次

1 農山村の空洞化とその新たな局面
2 農山村再生の実践―新しいコミュニティと地域産業づくり
3 「限界集落」問題への対応
4 まとめ―農山村再生へ向けて

著者等紹介

小田切徳美[オダギリトクミ]
1959年、神奈川県生まれ。東京大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学(農学博士)。(財)農政調査委員会専門調査員、高崎経済大学助教授、東京大学大学院助教授などを経て、明治大学農学部教授(食料環境政策学科)。専攻は農政学・農村政策論、地域ガバナンス論。地域リーダー養成塾主任講師((財)地域活性化センター)などを兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

38
初読。2014年407冊め。お茶を飲みながらの読書会イベントにて。独り歩きする限界集落という言葉。限界集落から元気かい集落へ。2014/05/12

Mark

21
勉強になるな〜2015/01/24

marmelo

7
限界集落については自治問題という観点から表層的なことばかり語られがちだが、真の問題は住民の「誇りの空洞化」であり住民の中に諦感が拡がること。村落も生き物、やはり自らの存在価値を示すことで周りから認められたいし、見守られていたい。自分たちが「持ち合わせていない」ことを嘆くのではなく、自分たちに「あるもの」を見つめ直す地元学という概念。都市に若者という労働力を供給して日本の発展を下支えしている農村、水源の涵養地としてまた遠く海にまで及ぶ栄養分を蓄えている森林を有する山間地にまで、都市の人々も目を向けてほしい。2018/01/20

ochatomo

5
GK(現場に来ない)行政 2009刊2014/07/27

パッチ

5
著者は、中山間地域での「人」「土地」「むら」の空洞化から、その深層では「誇り」が空洞化している(住民が地域に住み続ける意味や誇りを見失う)ことが最大の問題だと言う。そして新しい農山村コミュニティづくりやそれを支える政策について語っている。「コミュニティづくりには、時間がかかる」こと、「小さな経済の集積が、若者の就業を可能とするような中ぐらいの経済を呼び込む」こと、「限界集落対策のポイントは、外からのまなざしができるだけ多くの集落とその住民に向けられるような仕組みづくり」だと言う意見には頷けるものがある。2011/12/09

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