出版社内容情報
多くの疑問,反対の声を押し切って強行される自衛隊のイラク派遣,その先に見える憲法「改正」―日本はいま,とり返しのつかない道を歩んでいるのではないか.前外交官,元自民党幹事長ら4名が派兵決定直後に行った白熱の討論.
目次
1 イラクへの自衛隊派遣をどう見るか
2 うそに満ちた「派兵」
3 日本という国が溶けてゆく
4 イラク支援・国際協力はどうあるべきか
5 いま何をなすべきか
著者等紹介
天木直人[アマキナオト]
1947年生まれ。元駐レバノン特命全権大使。京都大学法学部中退後、外務省入省。中近東アフリカ局アフリカ第二課長、内閣安全保障室審議官などを歴任
池田香代子[イケダカヨコ]
1948年生まれ。ドイツ文学翻訳家。『世界がもし一〇〇人の村だったら』(マガジンハウス)再話者
野中広務[ノナカヒロム]
1925年生まれ。前衆院議員、元自民党幹事長。自治相、内閣官房長官などを歴任、03年10月の衆院解散をもって政界を引退した
田島泰彦[タジマヤスヒコ]
1952年生まれ。上智大学文学部新聞学科教授(憲法、メディア法専攻)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
28
天木直人氏:日本の権力者、政権政党の指導者と官僚があまりにも大きな権限をほしいままにしており、それに対する歯止め機能が、今の政治では期待できないという慙愧の思いがあります(13頁)。小泉内閣の頃だ。格差社会もいまだに遺憾だ。池田香代子氏:民話は民衆の知恵。子どもにはうそつかず、見抜くように。隠すこともうその一つと指摘する(18頁)。嘘つきは泥棒の始まりです。田島泰彦教授:戦争になったとき、本当のことが言えないし、本当のことが伝えられない。本当に自由にものが言えるのだろうか、頑張れるのでしょうか(59頁)。2016/01/08




