出版社内容情報
いま株式相互持合いが崩れつつある.株価低迷,時価会計導入が持合い株売却へと企業を駆り立てている.持合い崩れは株価下落を促進するが,法人資本主義から離脱する好機でもある.個人投資家に開かれた株式市場を提起する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハンギ
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会社本位主義あるいは法人資本主義に対しての批判者、奥村宏の要を得て簡便な入門書。バブルとは一体なんだったのか、法人資本主義の主軸であるところの株式相互持ち合いを通して考察できる。もちろん、戦後初になる50年代の株式会社買収劇、陽和不動産の叙述もあり、株式会社制度の変遷についても見れる。戦後の一時期までは株式は時価ではなく、68年まで額面発行であり、法律的にもこれ程まで自由に企業活動はされていなかったようだ。企業による株式持ち合い、自社株購入、株価安定工作の結果、バブル経済が引き起こされたと見るべきだろう。2011/11/15
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