出版社内容情報
労働組合の委員長として,組織の矛盾をただしたために,10年間海外勤務を転々とさせられた-小説『沈まぬ太陽』のモデルとされる自然写真家と辛口経済評論家が,日本の企業社会の体質,組合の役割をめぐって縦横に語り合う.
目次
何のための労働組合か
伊藤淳二会長のこと
会長室の消滅まで
アフリカ―第二の故郷
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sumiyuki
3
昔の労働組合は、会社のガバナンスを担っていた。「特別なこと」はせず、「当たり前」を貫いた小倉氏。彼を珍しがる社会はおかしい、と彼の半生を小説に仕立てた山崎豊子。沈まぬ太陽読まねば。@子どもには「人間、嘘をついちゃいけないよ」というようなことをいっている人ですし、それから「不当な形で人をいじめたり、圧迫してはいけないよ」といっている人たちのはずなんですが、職場ではありとあらゆる嫌がらせ、意地悪、いじめをやるわけです。…そういう人間の恐ろしさというものを痛感しました。2017/01/07
Takao
2
2000年10月20日発行(2001年4月5日、第2刷)。山崎豊子『沈まぬ太陽』の主人公恩地元のモデル小倉寛太郎氏と評論家佐高信氏の対談(2000年7月5日)。小説や映画が話題になっていたのは知っていたが、本書を求めてから15年を経て読了。小説は読んでいないが、「特別なことはしていない」という小倉氏の人生に敬服する。働くものの尊厳を否定し、安全性を軽視し、採算性を優先させる企業がなぜかくも日本経済を牛耳っているのか。2017/01/02
Hiroki Nishizumi
1
この人のようにマスコミなどにおだてられるのを潔くとしない人間になろうと感じた2016/05/14
三輪
0
沈まぬ太陽の恩地モデル小倉さん本人と佐高さんとの対談。2010/02/27
snakedoctorK
0
沈まぬ太陽のモデルが語る 当然だが,沈まぬ太陽は事実がベースにあると改めて書かれている2010/01/24