内容説明
床に置いたカンヴァスに絵の具をしたたらせ、ダイナミックな画面を創り出したポロックと彼を支えた画家クラズナー、2人の軌跡をたどる。
目次
予期せぬ訪問者
レナ・クラスナーからリー・クラズナーへ
「僕はある種のアーティストになると思う」
創作上の共存関係
最後通牒と田舎への移住
田舎暮らしの芸術家としての新たな出発
その上にヴェールを描く:ポロックのドリッピング
ポロックは「アメリカにおける最高の現存画家なのか」
創造力の秘密:ポロックの衰退、クラズナーの成長
「私は彗星のしっぽに掴まっていた」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
9
原田マハさんの作品で知った、ジャクソン・ポロック。なかなか鮮烈な人生を生きた人だとわかる。妻となったリー・クラズナーも然り。アーティスト同士の魂は、相容れるようで、一筋縄ではすんなりと認め合えないような激しさを見せる。リー・クラズナーの作品は初めて見たが、嫌いじゃない。色を使った作品など、どことなくかわいらしさも仄見える。2018/10/11
amnioticfluid
4
ハゲの男性が好きだというミーハーな理由で映画「ポロック」を鑑賞し、リー・クラズナーがどんな人なのか気になって一気に読んだ。映画を見たから退屈せずに読めたけれど、英文をかたく訳したものなので、他の人に進められるかどうかはわからない。自分一人で絵を描く人にとっては…いや、体外の人生は自分との、離婚の可能性のない結婚なので、私だったら自分一人でクラズナーみたいなマネージメントもしなきゃいけないんだなー、やっぱ絵は一日三十分集中して書き続けないと−…などと、本とは直接関係ないところで景気づけになった。2015/11/08
takakomama
2
原田マハさんの「アノニム」を読んで手に取りました。ジャクソン・ポロックの人生も、リー・クラズナーの人生も、ふたりの結婚生活も波瀾万丈。2020/09/02
kinkin
0
映画『ポロック』を観て興味が湧いた本2013/07/03
ぴこ
0
リー・クラズナーがいなければポロックはあの高みには達しなかった。二人の関係が破綻に向かったとき、ポロックの人生も終わった。そんなことがわかる内容。 ポロックの作品だけでなく、クラズナーの作品も見ごたえがある。2012/03/21