出版社内容情報
『プロヴォーク』に参加した中平卓馬(1938―)は、森山大道に共鳴しつつ、写真の本質とは何かを、言葉とともに撮る行為でも突き詰めていった。1970年に出版した写真集『来たるべき言葉のために』を再編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
3
1977年9月の急性アルコール中毒による逆行性記憶喪失以前の「アレ・ブレ」の中平卓馬の写真選集。衝撃的なまでに荒々しいモノクロームの粒子。ロマンティックな構図と、強烈に投影された精神性。中平の行きどころのない内面のエネルギーがこれでもか!とばかりに横溢している。カタルシスさえ感じさせるこの強さ。堪りませんね。2013/05/04
deerglove
0
それならば写真家はついに生まれることのない「言葉」のために、無限の写真を撮りつづけるただの夢想家という名に、あえてわが身をまかせる、そのくらいの覚悟はできていなければならないだろう。(「言葉・沈黙」『来たるべき言葉のために』)参ったなあ、カッコ良すぎ。2016/05/01
水
0
本人の思想や批評を読んでないので真に理解できていないとは思うけど写真だけ見ても猥雑さとエネルギッシュさが心に引っかかった2015/12/03
てんきゅ
0
中平卓馬氏の写真は好き。2014/03/30
ホンドテン
0
所有、というか親の蔵書。同シリーズの安井に続き。MoMATの展覧は無理か・・・。2024/03/15