出版社内容情報
中世末期の写本のなかでもひときわ美しく壮大な規模を誇る本時祷書の彩飾にはヤン・ファン・エイクなど当時の主要画家がこぞって参画した.数奇な運命を辿り今日に伝えられたこれらの貴重な彩飾画のすべてを余す所なく紹介する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Christena
7
ベリー公の豪華写本のほうが有名ですが、美しきほうもタイトル通り。原寸より少し小さめとはいえ、大判の本なので迫力があります。解説も詳しいので、読み応えがありました。ただ、重い。持ち運んで読むのは無理なサイズ。家でゆっくり楽しむ本です。2016/06/23
のんき
1
あちこちでみかけた「いとも豪華なる時祷書」とは別のものとはつゆ知らず借りてみた。いったいベリー公って人は幾つ時祷書を発注したら気が済んだのだろう、いや幾つあっても満足しないタイプに違いない。こういうタイプの人がいたから細密画家も腕をふるう機会が持てて、やがて北方ルネッサンスに繋がっていったのねーと思ったわけだけどそれにしても一個人のためにこれだけのことをするってすごすぎる。2010/04/17
ここ
1
藤沢優月さんの本で出てきたことがあって覚えていたのですが、服飾の授業でも出てきたので、読んでみました。絵画や彫刻などの美術作品は多いですが、こんな豪華な本は珍しくて、ただただすごいと言うしかないです。三位一体の赤い衣をまとった絵が好きでした。2009/11/04
ヤクーツクのハチコ
0
でかい。そして重い。装飾写本の豪華カラーコピーだから当然か。日本でもこんな本しゅっぱんされてたのね。市立図書館にあったことも驚きだけど。装飾本は宝石よりも高価なり。そしてこの図版も高価なんだろう。これだけ綺麗なカラーコピーじゃ。2012/10/07