出版社内容情報
マン・レイに師事して写真家となったリー・ミラーは多くの芸術家たちと交わり,また第二次大戦が勃発すると戦時下ロンドン,パリ解放,ナチ強制収容所などのすぐれた報道記録を残した.その多彩な作品を初めて集大成.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiroizm
18
旧ツィッターに流れてきたヒトラーのバスタブに入った本人のポートレートを見て気になって図書館でレンタル。彼氏だったマン・レイから写真を学び、第二次大戦を挟んで活躍した写真家。驚きなのはファッション誌ヴォーグのカメラマンとして連合軍に従軍していること。名作絵画のモチーフをミックスした、一般報道写真とは一味違うテイストが面白かった。自死したナチスSS女性兵士の遺体、パリ解放後直後に撮影したとされるジャン・コクトーやピカソなどの芸術家たちの写真が印象に残った。2024/02/12
鏡子
1
映画シビル・ウォーの批評でリー・ミラーを知り手に取った。『浮遊する頭部』が印象に残る。Floating head (Mary Taylor), NYC, 1933 川に遺棄された死体の写真は、映画の作り物のように見えてしまって、自分のなかのリアリティについて問う……。室内・屋外を問わず白黒のコントラストの美しさ。2025/04/12
蘇芳
0
人物だけならカルティエより好き、学校の図書館にて。2010/11/20