内容説明
後悔先に立たず、とはよく言ったもの。思えば人生、「あのとき、こうしていれば…」と悔やむことが少なくない。では、どうすればより良く、悔いなく生きることができるのか。本書では、心理学、統計学、確率論の知識をもとに、その秘訣をさぐる。人生を不断の「決定のプロセス」と見て、岐路に立つ人へ、決断の要諦を説く。
目次
1 当面する決定
2 意思決定を表やグラフで表す
3 合理的な意思決定の基礎
4 確率評価を磨く
5 それでも人間は規範モデルに従わない
6 人生で重要な問題の決定のためのアドヴァイス
著者等紹介
繁桝算男[シゲマスカズオ]
1946年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は、心理測定、多変量解析、ベイズ統計学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
97
意思決定の本を結構最近読んでいるのでこれもその中の一つということですがやや簡潔すぎるきらいがありました。意志決定というのは受け身ではなく能動的にということでの意識改革のような感じの部分が多くそれはそれでこの本の役割というものを考えれば妥当な線なのでしょう。もう少し学びたい人は参考文献から2~3冊を読む必要があると感じます。2016/03/30
月をみるもの
10
一生のうちで一度しか経験しないイベントに、多数回試行が前提の確率を適用することに本当に意味があるのか? 「同じ」試行を多数回行えるとして、それらが表面には見えないだけで実際には異なる内部変数を抱えてる可能性はないのか? 個人の意思が、脳内の複数のエージェントによる調整の結果生じるものだとすると、この本では置き去りにされてる集団/社会および進化の観点を取り入れないとあかんのだろう。。2018/10/15
calaf
7
タイトル通り、「後悔しない意思決定」について科学的に考えた本。役に立つのか立たないのかは微妙...とにかく、自分の意志で決定する事が重要という事かな...2013/02/07
takao
2
ふむ2020/09/20
n-shun1
1
人生は決定の連続だ。今も仕事の合間にこれを入力するという決定をしている。この決定を後悔するか?後悔すると思っていたら基本的にはこの行動をしないだろう。結果的にうまくいかなければ,あの時間を仕事に割り当てておけばと後悔するだろうが,後悔しないことを想定して意思決定しているからどうしようもない。後悔を予測しても現実に後悔状況になっていないから都合の良い判断をするのだろう。結局,自業自得であり,自分で責任を取るのだ。責任が自分の範囲に留まればいいが,そうでないことも多いからやっかいだ。2024/02/07