内容説明
小中学校時代は、算数や数学が大嫌いで、大学は法学部に進んだというのに、なぜか数学者になってしまった著者。過去の自分を含め、多くの人が数学について大きな誤解をしているという。今だったら、中学生にこんなふうに教えてみたい、と思い立ち書いたのがこのユニークな入門書。国語や社会などの教科に通じるいちばん大切なことを教えてくれるのが数学だということがわかる。
目次
数学の国語辞典
「定義」からはじめよう
ところで、数ってなんだっけ?
こんなかけ算できる?
背理法に挑戦
「関係」をつかむ
簡単な関係を式にしてみる
一次関数を攻略しよう
グラフで表わしてみよう
逆関数とはどんな関数?
牛乳パックのひみつ
迷ったら表、で乗り越える
「ラッキー」を確率ではかる
ニセ定理を見破れ!
著者等紹介
新井紀子[アライノリコ]
1962年東京生まれ。一橋大学法学部卒業、イリノイ大学大学院数学科博士課程修了。理学博士。現在は、国立情報学研究所教授および、東京工業大学情報理工学科研究科連携教授。専門は、数理論理学および情報科学。情報共有基盤システム「NetCommons」の開発責任者でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
21
20年以上ぶりの数学の勉強のリハビリに。どういう視点で取り組めばいいのかを示してくれます。2016/11/28
ミッチ
9
中高学校の数学を読んで、当時こんな不可解な内容を勉強したなんて…… あらためて自分を誉めてあげました(^_^)v 有理数と無理数の違いは、改めためて確認できたのが収穫でした。 2018/02/28
びすけっと
7
2007年2月刊。思考が負のスパイラルに陥った時、苦しいけれども手にして論理的な思考を取り戻すための所蔵本。中学〜高校数学Ⅰの学び直し。「0.999…という循環小数は、見かけ上は1より少ないように見えますが、1に等しいのです」(p.24)となんだか騙されている気分になるのですが、論理を思い出させてくれるのです。数学で論理力を学ぶこと、それと同時に文章を読み解く力も必要なことを改めて感じさせてくれる一冊なのです。数学は生活に生きる。よし、また文章の海に戻ろう!2014/05/01
Mentyu
5
中学から高校初級レベルの数学を対話形式で学ぶという内容。長く数学から離れていた身としては、数式で思考することに慣れておらず、頭を悩ませながら読み進めた。筆者は論理的思考は数学でこそ身に付くという立場のようだが、歴史学で論理的思考を鍛えられてきた自分にはちょっと数学びいきのよう感じてしまった。もっとも、人文系の論理的思考は人の織り成す複雑系の世界を言語で突き詰めていく営みなので、定理の成り立つ世界を抽象化した論理で思考する数学とは異質なのかなとも思う。2019/02/09
ありま
2
世に知られるべき良書。 数学とは計算作業のことではなく、論理の積み重ねを正確に行う学問だと教えてくれる。 もとは中学生新聞のコラムのようだが、中学生くらいでこの考え方に出会っていれば、数学に対するイメージは大幅に変わっていたかも。2018/04/19




