出版社内容情報
妻の死後、田舎に隠棲する傷心のアンドレイを甦らせたのはナターシャだった。だが若さゆえの過ちから少女は誘惑者の手に。苦境を救おうと奔走するピエールが冬空に見たのは、ナポレオンとの再対決を予感させる、巨大な一八一二年の彗星だった…… (全六冊)
内容説明
妻の死後、田舎に隠棲する傷心のアンドレイを甦らせたのはナターシャだった。だが若さゆえの過ちから少女は誘惑者の手に。苦境を救おうと奔走するピエールが冬空に見たのは、ナポレオンとの再対決を予感させる、巨大な一八一二年の彗星だった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小皿
1
多彩な人間ドラマ、華やかな場面(舞踏会、狩り、オペラ観劇など)を楽しめる巻だった。これだけ長大な物語の手綱を悠々と捌いて、なおかつ登場人物のひとりひとりに説得力を持たせる、トルストイの神業を堪能した。2023/02/01
hrurururu
0
戦争と平和は冗長で退屈、という人がよくいるけれど、確かに狩猟の場面は結構長々と描写があった割に本筋に関係ないような。でも戦争と平和の「平和」を享受する貴族達、という空気感を描いているのかな。中弛みしたけれど、ボルコンスキー家とロストフ家がモスクワに来たあたりから物語が加速。ニコライは無一文だが美しく優しいソーニャを妻とする決意を、ボリスは不美人だが富裕なジュリーと婚約。どちらが幸せになるのかな。ナターシャは美しく天真爛漫だったばかりに・・・!肝心な時に伯爵夫人は体調不良だし。このまま4巻へ。2017/01/24
yasu7777
0
★★★☆☆2019/12/22