内容説明
アウステルリッツ戦で負傷し行方不明だったアンドレイが帰還した夜、妻リーザは男子を出産し死亡する。ピエールは愛のない結婚をして妻の不貞で決闘へ。ロストフ家の恋する若者たちは…様々な人生の一方でナポレオンはロシアを屈辱の講和へ導く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
4
モームが世界十大小説の一つに挙げるに相応しい小説ですね。ナポレオン戦争を背景とし、人間の悲喜劇を扱った一大絵巻です。キリスト教が少し鼻につきますが、ロシア文化の一部だと解釈しスルーしています。以前読んだ時は気付きませんでしたが、哲学的なんですね。「・・・は偉大さというものの小ささについて、誰も意義の分からない生というものの小ささについて、そしてまた、生きているものは誰一人その意味が分からず、説明もできない死というものの、生以上の小ささについて考えていた。」次に進みたいのですが、近隣図書館に蔵書なしです。2014/10/09
hrurururu
0
ピエールとアンドレイ、ニコライとボリスがそれぞれ対照的に描かれていて面白い。ピエールは結婚と破局、フリーメイソンへの加入を通して、他人のために生きようとする。アンドレイは戦争の死線をくぐり抜ける中で生の美しさに目覚め、名誉(他人からの評価)ではなく自分のために生きようとする。ニコライは裕福で出世に興味がなく、友人のために奔走する。ボリスは近衛兵の制服代すらままならない状況から本人の才覚と上昇志向で皇帝陛下から顔を覚えられるまでになる。その他の人物達もそれぞれ豊かに書き分けられていて楽しい。2017/01/10
yasu7777
0
★★★☆☆2019/12/18
ルジャンパール究一
0
決闘シーンがあるから好き2019/04/09
ままちよ
0
少し、読みやすくなってきた。2019/02/28