出版社内容情報
イエズス会宣教師ルイス・フロイス(1532-97)は,35年間日本での布教に努め,長崎で没した.その間当時の日本の社会を細かく観察し,ヨーロッパのそれと比較・対照して記録した.筆は,衣食住,宗教生活,武器から演劇,歌謡等多方面におよぶ.貴重な史料であるだけでなく,現代の我々に様々な問題をよびさまさずにはおかない.
内容説明
イエズス会宣教師ルイス・フロイス(一五三二‐九七)は、三十五年間日本での布教に努め、長崎で生涯を終えた。その間、当時の日本の社会を細かく観察し、ヨーロッパ文化と比較・対照して記録した。筆は衣食住、宗教生活、武器武具から演劇・歌謡等々多方面におよぶ。貴重な史料であるだけでなく、現代の我々に様々な問題をよびさまさずにはおかない。
目次
男性の風貌と衣服に関すること
女性とその風貌、風習について
児童およびその風俗について
坊主ならびにその風習に関すること
寺院、聖像およびその宗教の信仰に関すること
日本人の食事と飲酒の仕方
日本人の攻撃用および防禦武器について―付 戦争
馬に関すること
病気、医者および薬について
日本人の書法、その書物、紙、インクおよび手紙について
家屋、建築、庭園および果実について
舟とその慣習、道具について
日本の劇、喜劇、舞踊、歌および楽器について
前記の章でよくまとめられなかった異風で、特殊な事どもについて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひこうき雲
51
ヨーロッパでは夫が前、妻が後になって歩く。日本では夫が後、妻が前を歩く。ヨーロッパでは妻は夫の許可が無くては、家から外へ出ない。日本の女性は夫に知らせず、好きな所に行く自由をもっている。女性はどっちが幸せかな?2020/06/04
ミガーいち
3
へぇーと思うことがあった。星32017/12/14
逍遥遊
3
当時の欧州人はスプーンやフォークを使っていなかったというのは興味深い。日本人の方が勤勉で礼儀正しいのは昔からであったようですね。香は中国製が良いなんて、現代では考えられないですね。2014/01/23